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南仏コート・ダジュールから全3回にわたってお届けしているミュゼレポート。
マティス美術館に続く今回は、同じくニースにあるシャガールの美術館をご紹介します。
明るい光と自然に溢れた南仏の地をこよなく愛し、
ニースにほど近い地で晩年の日々を過ごした画家マルク・シャガール。
彼が聖書を題材に描いた連作を飾るこの美術館は、
愛に満ちた世界を描き続けた画家シャガールらしい、
おおらかな世界が楽しめるミュゼです。
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©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007 |
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▲アブラハムの妻サラとイサクの妻リベカのレリーフ。
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007 |
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聖書についての連作が展示されているふたつの部屋の間にはレリーフやステンド・グラスが飾られている小さなスペースがあります。レリーフは2枚あり、やはり聖書に登場する女性が描かれています。1枚にはアブラハムの妻サラとイサクの妻リベカが。もう1枚には、イサクとリベカの息子ヤコブのふたりの妻ラケルとレアが彫られています。白一色のレリーフながら、シャガールらしい魅力に溢れた秀作です。青が美しいバラ窓のステンド・グラスはメッツのカテドラルにあったものです。
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▲預言者エリヤの周りに黄道12正座を描いたモザイク。
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007
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一面がガラス張りとなっており、そこから小さな池越しにモザイクが見える部屋では、シャガールの年譜や生前に撮られたフィルムなどを見ることができます。モザイクはシャガールが描いた予言者エリヤを、イタリアのモザイク作家がビザンティンの技法を用いて仕上げたものです。このスペースの奥にはデッサンや水彩、またシャガールが人に贈った走り書きのメッセージやイラストなど、愛すべき珠玉の小品が並ぶ部屋が続いています。 |
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▲コンサート・ホールを幻想的に演出するステンド・グラス。
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007
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コンサートと会議のためのホールには、シャガールのステンド・グラスの大作が3枚飾られています。「天地創造」の7日間を表したもので、ヘブライ語の筆記同様、左から右へ物語は進行します。またステージの上には18世紀のハープシコードのレプリカがあり、裏蓋にシャガールが絵を描いています。また壁には音楽と演劇が大好きだったシャガールが登場人物などを描いたユーモラスな水彩画などが飾られています。 |
画家が楽しんで描いたことがわかる洒脱な画風で、シャガールのこうした一面が見られることも、このミュゼを訪れる楽しみのひとつといえるでしょう。 |
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所在地 |
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Avenue Docteur Ménard
06000, Nice |
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Tel |
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+33(0)4-93-53-87-20 |
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Fax |
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+33(0)4-3-53-87-39 |
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URL |
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開館時間 |
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10:00-18:00(7月から9月)
10:00-17:00(10月から6月) |
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休館日 |
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火曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
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入館料 |
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<常設展のみ> |
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一般:6.5ユーロ |
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割引料金(18歳から25歳、土曜日):4.5ユーロ |
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団体(20名から30名):99ユーロ |
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<常設展+企画展> |
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一般:7.7ユーロ |
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割引料金(18歳から25歳、土曜日):5.7ユーロ |
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団体(20名から30名):121ユーロ |
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18歳以下は無料。また、第1日曜日は無料。 |
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アクセス |
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15番バスで、ミュゼ・シャガール
(Musée Chagall)下車。 |
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*情報はMMMwebサイト更新時のものです。予告なく変更となる場合がございます。詳細は観光局ホームページ等でご確認いただくか、MMMにご来館の上おたずねください。