ゴッホの描いた風景や、ゴッホゆかりの場所が今も至るところに残るオーヴェル=シュル=オワーズ。オーヴェルのゴッホを訪ねる際に、是非、足を運びたいオーヴェルの主要なスポットを、インタラクティブマップでご紹介します。

© Institut Van Gogh
1889年にアルチュール=グスターヴ・ラヴーが開業したオーヴェルのカフェ兼ワイン販売店。1890年の5月から7月にかけて、ゴッホはこの店の3階の屋根裏部屋を借りていた。ゴッホが屋外で自殺を図った後、息を引き取ったのもこの部屋だった。

12世紀から13世紀にかけて建てられたオーヴェルのノートルダム教会。ゴッホに描かれたことによって世界中で知られるようになった。ゴッホの作品《オーヴェル=シュル=オワーズの教会》はオルセー美術館に所蔵されている。

1890年 オルセー美術館
© RMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski
ガシェ医師を紹介され、ゴッホはオーヴェルへとやって来た。印象派絵画の愛好家であったガシェ医師は、セザンヌ、ルノワール、ピサロ、ギヨーマン (Armand Guillaumin)、そしてゴッホなどの画家を頻繁に自宅へと招き入れた。

![]() 1890年 オルセー美術館 © RMN (Musée d'Orsay) / Gérard Blot |
![]() 1890年 オルセー美術館 © RMN (Musée d'Orsay) / Gérard Blot |
1890年、ゴッホはオーヴェルの墓地に埋葬された。隣にはゴッホの弟テオが眠っている。テオはゴッホの死後6ヵ月後にオランダで急逝し、1914年になって、テオの未亡人によってオーヴェルのゴッホの墓の隣に新たに埋葬された。ガシェ医師の庭から移植された蔦が兄弟の絆を示すようにふたつの墓を覆っている。

墓地の付近にはゴッホの描いた麦畑が広がっている。畑の小道を進んでいくと、ゴッホが実際に描いた地点からその風景を眺めることができる。

17世紀にイタリア人の銀行家リオニによって建てられた城。ゴッホはこの城の庭園の裏手で自殺を図ったと考えられている。現在城は一般公開されており、印象派をテーマとしたスペクタクルコースを見学することができる。

ドービーニーは1861年にオーヴェルのヴァレ地区にアトリエを建て、翌年には家族で移り住んだ。ゴッホがオーヴェルにやって来た1890年には、ドービーニーはすでにこの世を去っており、その未亡人はヴァレのアトリエではなく駅の近くの家に住んでおり、ゴッホはその家の庭を《ドービーニーの庭》と題して描いた作品。《ドービーニーの庭》は2点確認されており、ひとつはひろしま美術館に所蔵されている。


オーヴェルには彫刻家ザッキン (Ossip Zadkine) によるゴッホの肖像が建てられている。この記念モニュメントは、駅と町役場の間に位置するファン・ゴッホ公園に1961年に設置された。

ラヴー亭の目の前にある町役場は、ゴッホが描いた当時の趣をそのまま残している。
オーヴェルの観光案内所のすぐ脇にある階段を「オーヴェルの階段」と題してゴッホは描いている。

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