フランス現地発!美術館・博物館ニュース

パリをはじめとするフランスの主な美術館・博物館の動向や注目情報をお届けします。

南仏の夏にぴったりな展覧会が開催中!

アンリ・マンギャン《水浴する女性》 1905年
©L'Annonciade, Musée de Saint-Tropez

フォーヴィスムの画家アンリ・マンギャン(Manguin, Henri)の未発表作品を集めた、風景画およそ40点を集めた展覧会が、画家の生まれ故郷である南仏サン=トロペ(St-Tropez)で行われています。会場はアノンシアード美術館(Musée de l'Annonciade)。10月3日(月)まで開催される「地中海の風景 (Les paysages méditerranéens)」と題された本展には、画家の描いた南仏の風景が並び、まさに夏のバカンスにふさわしい内容となっています。MMFwebサイトのフランス展覧会情報では詳しい内容がご覧いただけます。サン=トロペにお立ち寄りの際は、ぜひ訪問されてみてはいかがでしょうか。

update 2011.8.1

現代アートのビエンナーレがリヨンで開幕!

©Erick Beltrán
The 11th Biennale de Lyon visual system
Courtesy the artist and Biennale de Lyon

現代アートの祭典「リヨン・ビエンナーレ(Biennale de Lyon)」が始まります。9月15日(水)から12月31日(土)まで、リヨン(Lyon)市内の主要会場4ヶ所で作品を展示する、第11回の今年は、ゲストにアルゼンチン人のキュレーター、ヴィクトリア・ノーソーン(Victoria Noorthoorn)を迎え、主にヨーロッパ、アフリカ、ラテンアメリカから約70人のアーティストを招聘します。今年のテーマは「恐ろしい美しさが生まれている(Une terrible beauté est née)」。これは、1916年のイエイツ(William Butler Yeats)の有名な詩から抜粋されたもので、このイベントの主要テーマに掲げられています。この秋は、ぜひリヨンで世界基準の現代アートを堪能してみてはいかがですか?MMFwebサイトでは、リヨン市内にあるおすすめの美術館・博物館についてもご紹介しています。  

update 2011.8.1

今年も開催!「アルル国際写真展」

南仏のアルル(Arles)では毎年夏に、国際的な写真フェスティバル(Les Rencontres d'Arles Photographie)が開催されます。42回目を迎える今年は、「反規定(Non conforme)」をテーマに掲げ、7月4日(月)から9月18日(日)まで、市内のさまざまな場所で展覧会やワークショップ、上映会が行われます!数多くの写真家の作品が一堂に会し、町中が写真に関連するイベントで賑わいを見せる、貴重な機会です!

update 2011.7.1

フランス初、ラリック美術館待望のオープン!

©Wilmotte SA

フランス北東部アルザス・ロレーヌ地方のウィンジャン=シュル=モデ(Wingen-sur-Moder)は、かねてよりガラス産業が盛んな土地で、ラリック社が初めてマニュファクチュアを創設したことでも知られています。7月2日(土)、かつてガラス工場があった跡地に、フランス初のラリックについての美術館、ラリック美術館(Musée Lalique)がオープンします。
館内では、ガラス工芸の巨匠ルネ・ラリック(René Lalique)のジュエリー、香水瓶や工芸品はもちろん、インテリア・デコレーションまでラリックワールドを展開。ラリックファンには必見の美術館です!

update 2011.6.1

クールベ美術館リニューアルオープン!

©Jacques Varlet

クールベ美術館(Musée Courbet)は、写実主義の画家ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet)の故郷であるフランス北東部オルナン(Ornans)にある美術館です。クールベの生家を美術館として公開する当館は、3年の改修工事を経て、常設展示と企画展示を同時開催できるよう総面積を4倍に広げ、合計21の展示スペースが設けられました(7月2日(土)より再開)。
リニューアルオープンを機に、この夏クールベゆかりの地に出掛けてみませんか?

update 2011.6.1

「ボナール美術館」待望のオープン!

©Frédéric Ferrero/Rossi

南仏カンヌの北郊に位置するル・カネ(Le Cannet)は、ピエール・ボナール(Pierre Bonnard)が晩年の22年間を過ごし、名作を次々と生み出した地として知られています。画家にゆかりの深いこの地で、今年の6月25日(土)に世界初のボナールについての美術館、ボナール美術館(Musée Bonnard)がいよいよ幕を開けます。ボナールの画業のうち、ル・カネ時代にスポットを当てるボナール美術館では、開館を記念して「ボナールとル・カネ、地中海の光の中で(Bonnard et Le Cannet Dans la lumière de la Méditerranée)」展を開催します。
この夏、南仏へお出掛けの方はお見逃しなく! MMFwebサイトのフランス展覧会情報では詳しい内容がご覧いただけます。

update 2011.5.1

夏季限定、ヴェルサイユ宮殿の大噴水ショー開幕!

© ATOUT FRANCE / Hervé Le Gac

毎年4月から10月にかけて行われる、ヴェルサイユ宮殿の水と音楽が織りなす壮麗なスペクタクル「大噴水ショー」の季節がやってきました。
音楽と噴水の共演が楽しめる「大噴水ショー」は、4月2日(土)〜10月30日(日)の毎週土・日曜日、5月24日(火)〜6月28日(火)の毎週火曜日と7月14日(木)に開催。
バロックの名曲が庭園に響き渡る「庭園の音楽ショー」は、4月5日(火)〜5月17日(火)と7月5日(火)〜10月25日(火)の毎週火曜日に開催。
音楽、幻想的なライトアップ、盛大な花火が庭園を彩る「夜の噴水ショー」は、6月18日(土)〜9月3日(土)の毎週土曜日21時から開催します。

この機会に、ヴェルサイユ宮殿で優雅なひと時をご堪能ください。

update 2011.4.1

アルベール・カーン美術館で出会える日本

日本に強い関心を寄せたことで知られている実業家アルベール・カーン(Albert Kahn)。
パリ西郊に位置するアルベール・カーン美術館(Musée départemental Albert Kahn)では、明治時代初期からの日本を収めた写真約100点を紹介する展覧会を8月28日(日)まで開催しています(「1908年から1930年の日本を伝える写真、『静止した時間』」展) 。本展にちなんで、美術館の広大な庭園では、フランス人写真家フィリップ・マリニグ(Philippe Marinig)が独自の目線でとらえた日本人力士の姿を写真20点で紹介(「オスモウサン展」4月5日(火)〜5月1日(日))。
パリからひと足延ばして、日本情緒を味わってみませんか?
MMFwebサイトのマダムのミュゼ訪問では、アルベール・カーン美術館を紹介しています。

update 2011.4.1

▲カノーヴァ《アモルの接吻で蘇るプシュケ》
© RMN / Jean-Gilles Berizzi

ルーヴル美術館の名作をルーペで見よう!

ルーヴル美術館公式HPでは、美術館が所蔵する名品を分かりやすく解説するコーナー「ルーペで見る作品」を設けています。専門学芸員による作者の紹介、作品の背景や制作工程まで画像と日本語の音声でお楽しみいただけます。ルーペ機能を使えば自由に細かいディテールまで注意して見ることができますので、作品をじっくり鑑賞したい方にはおすすめです!
ルーヴル美術館訪問の準備にぜひご利用ください。

update 2011.3.1

▲オディロン・ルドン《ジャンヌ・ダルク》1900年頃
©photo RMN / Hervé Lewandowski

今春のイチオシ展覧会、ルドン回顧展!

印象派の巨匠クロード・モネの大回顧展が大きな話題を呼んでいるグラン・パレ・ナショナル・ギャラリーで、この春、象徴主義を代表する画家オディロン・ルドン(Odilon Redon)にスポットが当たります。年代順にルドンの画風の変遷を紹介する本展では、絵画、パステル画、木炭画やデッサンなど世界中から集められた作品約170点を展示。作品以外にも写真や書簡などの記録資料から、ルドンと同時代を生きた知識人たちとの交流に注目します(3月23日(水)から6月20日(月)まで)。
本展は、7月から10月までモンペリエのファーブル美術館(Musée Fabre)に巡回します。
この春、パリでルドンの神秘感溢れる世界に浸ってみてください。

update 2011.1.1

オペラ座周辺美術館のお得な割引情報!

ライトアップされたオペラ・ガルニエ
© ATOUT FRANCE/Benoît Roland

オペラ・ガルニエ (Opéra Garnier)オルセー美術館 (Musée d'Orsay)ギュスターヴ・モロー美術館 (Musée Gustave Moreau)のいずれかの施設で入館チケットを購入すると、チケット発行日から8日間それぞれの美術館に割引料金で入館できます(窓口でチケットの半券を提示してください)。
美術館の料金やアクセスについてはMMFwebサイトのミュゼマップをご覧ください。また、オペラ・ガルニエについてはマダムのミュゼ訪問で紹介しています。

update 2010.12.1

ピカソ美術館が改修工事のため休館

庭園から眺めるピカソ美術館
© Succession Picasso - Gestion droits d'auteur 
© RMN-Daniel Arnaudet

パリのマレ地区に位置するピカソ美術館(Musée national Picasso)は絵画、デッサンや彫像をはじめ書簡、写真などピカソに関連する資料を幅広く紹介する国立美術館です。
美術館はただいま大規模な改修工事のため休館しており、再オープンは2012年初めを予定しています。
MMFwebサイトのミュゼあれこれ「ピカソ美術館」では美術館の紹介がご覧いただけます。

update 2009.9.1

ヴェルサイユPodcastの体験レポート!

MMFのwebサイトからもダウンロードできるヴェルサイユ宮殿美術館のPodcast。MMFで特別に制作した日本語字幕や日本語音源付きのコンテンツを保存したiPodを持って、現地美術ライターが「マリー=アントワネットの離宮」を訪問!ダウンロードの方法から現地での楽しみ方までを、分かりやすくレポートしています。

ページトップへ