『フランク・ゲーリー ルイ・ヴィトン財団』Frank Gehry Fondation Louis Vuitton
『フランク・ゲーリー ルイ・ヴィトン財団』
『フランク・ゲーリー ルイ・ヴィトン財団』
Frank Gehry Fondation Louis Vuitton
著者/フレデリック・ミゲル
21×25cm/155ページ
仏語/2014年
出版社/Edition HYX
※この情報は2015年5月更新時のものです。
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ルイ・ヴィトン財団美術館
オープニング展公式カタログ

2014年パリのアートシーン最大のニュースといえば「ルイ・ヴィトン財団美術館」のオープンでしょう。2014年10月、パリ西部ブーローニュの森の一画に誕生したこの美術館は、芸術都市パリの新たなランドマークとして国内外の注目を集めています。

ルイ・ヴィトン財団美術館は、財団が所蔵するアートコレクションを常時展示するほか、企画展やコンサート、パフォーマンスなど、ありとあらゆる現代アートと人々が出会うための場としての機能を備えた美術館ですが、世界中のメディアがこぞって注目したのは、何といってもその斬新なフォルムの建築そのものです。LVMH(モエ ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループCEOのベルナール・アルノー氏からの依頼を受けて、美術館の設計を手がけたのはフランク・ゲーリー。ビルバオのグッゲンハイム美術館、近年ではフェイスブックNYオフィスなどで世界的にその名を知られる現代建築の巨匠です。オープニング展では、「フランク・ゲーリー ルイ・ヴィトン財団」と題し、この類いまれなる建築の美術館が誕生するまでにスポットを当てた展示が行われました。今月、MMMライブラリからご紹介するのは、その公式カタログです。

「アイスバーグ」と呼ばれる11のギャラリースペースにレストラン、シアターなどが点在し、それらを3,600枚ものガラスを使用した12枚のベールで覆うという構造の美術館。カタログを繰ってみると、その複雑な構造の始まりが、まるで子どものらくがきのような構想スケッチだったことにまず驚かされます。そしてそのプランが、数百人ものエンジニアや建築チームの手で、航空技術用の高度なコンピュータプログラムなどを駆使して実現されていく過程を、記録写真や建築マケットなどを通じて丁寧に追うことができるのです。

パリの新たなアイコン、ルイ・ヴィトン財団美術館──その誕生の軌跡を追う一冊、ぜひ、お手に取ってご覧になってみてください。

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Update : 2015.5.1
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