『ムラーノ―ガラス芸術名品展 ルネッサンスから21世紀まで』MURANO, chefs-d'oeuvre de verre de la Renaissance au XXIe siecle
『ムラーノ―ガラス芸術名品展 ルネッサンスから21世紀まで』
『ムラーノ――ガラス芸術名品展
ルネッサンスから21世紀まで』
MURANO, chefs-d'œuvre de verre de
la Renaissance au XXIe siècle
著者/ローザ・バロヴィエ=メンタスティ
28.5×19.2cm/228ページ
仏語/2013年
出版社/Gallimard
本体価格/39ユーロ
※この情報は2017年4月更新時のものです。
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ヴェネツィアングラス──ルネサンスから現代までの
その歴史と魅力が詰まった展覧会カタログ

昨秋オープンしたばかりの、フランスで唯一のガラス工芸専門の美術館「ミュズヴェール」にちなんだ一冊をピックアップいたしました。ミュズヴェールは現代作家の作品に力を入れた美術館ですが、ライブラリからご紹介するのは、ヨーロッパで最もよく知られた伝統工芸としてのガラス工芸品「ムラーノ・グラス」に焦点を当てた一冊。2013年3月から7月までパリのマイヨール美術館で開催された同名の展覧会のカタログです。

ムラーノ・グラスとは、ヴェネツィアのムラーノ島の工房で制作されたガラス工芸品で、日本ではヴェネツィアングラスの名で親しまれています。ヴェネツィアにおけるガラス製造の歴史は古く、文献上は10世紀末にも登場するほどですが、マイヨール美術館で行われたこの展覧会では、その長い歴史において、ムラーノ・グラスが最も輝いた6世紀間──ルネサンス期から現代まで──にフォーカス。ムラーノ島のガラス美術館のコレクションを中心に、ヨーロッパ各地のプライベートコレクションや美術館から集められた名品の数々とともに、ヴェネツィア・ムラーノ島のガラス工芸の世界を紹介しています。頁を繰れば、15世紀の技巧を凝らした杯の作品から、セザールやジャン=ミシェル・オトニエルといった21世紀の現代作家まで、古来、人々を魅了してきたガラス芸術の夢の世界を堪能できます。作品鑑賞の邪魔にならぬよう、解説文は小さなサイズの別丁で綴じ込むなど、 造本にも凝った一冊。ぜひお手にとってご覧ください。

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Update : 2017.4.1
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