ふたつのイヴ・サンローラン美術館の公式カタログ『イヴ・サンローラン美術館』
『イヴ・サンローラン美術館』
『イヴ・サンローラン美術館』
Les Musées Yves Saint Laurent
28.3×19.3cm/256ページ
仏語/2017年
著者/オーレリー・サミュエル
出版社/RMN
本体記載価格/39ユーロ
※この情報は2018年2月更新時のものです。
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パリとマラケシュ──サンローランが愛した
ふたつの場所にオープンした美術館を紙上で楽しむ

昨秋9月8日、戦後フランスを代表するある実業家の訃報が、世界を駆け巡りました。その実業家とは、ピエール・ベルジェ。ファッションデザイナー、イヴ・サンローランの生涯のパートナーとして、彼を支えた人物です。そして、ベルジェの死から約1ヵ月後の10月、彼がその開館を待ちわびたふたつの美術館がオープンします。ひとつが、イヴ・サンローランの本社が置かれていた、パリ・マルソー大通りの建物に再オープンしたイヴ・サンローラン美術館。もうひとつは、サンローランのインスピレーションの源となった地、モロッコ・マラケシュに建てられたイヴ・サンローラン美術館です。

パリに再オープンした美術館の様子は、今月の連載マダム・ド・モンタランベールのミュゼ訪問で詳しくお伝えいたしますが、MMMライブラリからは、パリから届いたばかりの、同美術館の公式カタログをご紹介いたします。

「なぜ、ふたつのイヴ・サンローラン美術館?」をテーマにした、ピエール・ベルジェへのインタビューに始まるこのカタログは、戦後、パリのオートクチュール界を担ってきたメゾンの歴史を、豊富な写真と専門家による解説によって鮮やかに紐解いていきます。天才サンローランが生み出した華やかなクリエイションの数々、その舞台裏にあったサンローランの苦悩、そんなサンローランを支え続け、最後にふたつの美術館を開館させたベルジェ……。

パリとマラケシュ。サンローランとベルジェがこよなく愛した思い出の地にオープンしたふたつの美術館を紙上で楽しめ、写真の一枚一枚がドラマを感じさせる一冊です。

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Update : 2018.2.1
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