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ヴォー=ル=ヴィコント城 backnumber
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たくさんの銅鍋が並ぶ台所を通ったら、2階へと上がり、フーケ夫妻の小さな居室もご覧になってみてくださいね。フーケの寝室には、天井画と6枚のタピスリーが在りし日のままの美しい姿で残されています。そして、建物の骨組みを眺めつつクーポルの頂塔へ。広大な庭園を望む素晴らしいパノラマが広がります。

▲銅鍋が並ぶ台所
©O. Blondeau
▲フーケ夫人の個室
© D.R

▲庭園の概観
©Béatrice Lécuyer Bidal


ル・ノートルの設計によるこの庭園は、フランス式庭園が最も完全なかたちで実現された庭。小さな電気自動車も借りられますので、ぜひ、散策なさってみてください。城の建物と周りの景観が完璧な調和を見せているのがお分かりいただけるでしょう。特徴的なのは、中央の散歩道とその両側の厳密な構成でしょう。透視図法が驚くべき効果をあげています。アラベスク状に刈り込まれたツゲが織り成す緑の刺繍に沿って歩いていくと、城のテラスからは見えなかった泉水と水路が突然目の前に現れるのです。ファルネーゼのヘラクレス像の足元まで上って行けば、ヴォー=ル=ヴィコント城と庭園のまた違った姿を目にすることができるでしょう。
城巡りの帰りには、敷地内にある軍需品博物館もお忘れなくお訪ねくださいね。ここには18〜19世紀の馬車や連結具などの貴重なコレクションが収められています。

▲城から見た緑の刺繍
© Julien Vallé
▲庭園を散歩するための電気自動車
© A. de Montalembert

▲たくさんのキャンドルに照らされたヴォー=ル=ヴィコント城
© Andrezed Gorzkovski

ヴォー=ル=ヴィコント城では1年を通じて、さまざまな催しが行われていますが、夏に訪れる方は、「キャンドルの夕べ」は決してお見逃しにならないでくださいね。2,000本ものキャンドルの光、そしてやさしく優雅な音楽の調べがまるで魔法のように、皆さまを在りし日の豪華な祝祭へと誘ってくれるでしょう。


▲ヴォギュエ伯爵夫人が出迎えてくれるブティック
© A. de Montalembert

それから、チョコレートがお好きな方へのお知らせです。11月には、フランスで最も優れたショコラティエたちによるデモンストレーションがこの古城で開かれます。もちろん、試食もできるそうですよ。
そうそう、城を出られたらヴォギュエ伯爵夫人自らセレクトした品々が並ぶ、素敵なブティックもぜひ、のぞいてみてくださいね。

親愛を込めて。


▲大広間
© D.R

▲昭和天皇のサインもある芳名帳
© A. de Montalembert

▲ニコラ・フーケの寝室
© D.R

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