館内のテーマは「自然と人間と環境のつながり」。展示は大きく5つの分野に分けられています。最初が「地球」の成り立ち、自然現象(火山と地震のコーナーでは日本の地震災害も紹介されています)などを映像や美しい模型で説明しています。次は「生物」。進化の過程を様々なアングルから見せるほか、両生類や鳥類、ほ乳類などの約500の現在も生息する種が剥製で展示されています。この剥製コーナーはその数、迫力ともに素晴らしく、一見に値します。ガラスのファサードの内側には、動きのある骨格標本が、まるで美術作品であるかのように陳列されており、夜になると、博物館の建物に光を受けた標本が美しく浮かび上がります。
▲入り口を入ってすぐのところにある陳列棚。展示方法は新しいのに、古き博物学的雰囲気が感じられる不思議な空間。 3番目は生物の38億年の歴史を一挙に体験するというもので、先史時代の生活の再現コーナーなどが用意されています。4番目は「人間に必要なもの」。物質的なもの、精神的なものを含め、人間を総括的に研究しています。そして最後は「未来」についてです。将来我々の生活はどのように変化していくのか、それを多角的に検証しています。
展示空間はたっぷりと取られ、展示品は、子どもの興味をすぐ引くものが厳選されています。クイズなどの参加型の展示パネルを採用するなど、観る者を疲れさせたり、飽きさせたりしないような、展示の工夫が凝らされています。また、展示品やパネルなども暗闇の中でスポットを当てて引き立たせ、注意力を喚起するように工夫されています。
見て、聞いて、時には触ったり、匂ったり──五感を使うそんなディテールもこの博物館の大きな魅力となっています。
▲動物園では隣に絶対に並び得ない動物同士でも、剥製ならばこの通り。剥製コーナーは博物館の目玉のひとつ | ▲ガラス窓に組み込まれた骨格標本。動きがあるポーズなので、生きている時の様子がよくわかる。美術品のように美しい | |
展示空間はたっぷりと取られ、展示品は、子どもの興味をすぐ引くものが厳選されています。クイズなどの参加型の展示パネルを採用するなど、観る者を疲れさせたり、飽きさせたりしないような、展示の工夫が凝らされています。また、展示品やパネルなども暗闇の中でスポットを当てて引き立たせ、注意力を喚起するように工夫されています。
見て、聞いて、時には触ったり、匂ったり──五感を使うそんなディテールもこの博物館の大きな魅力となっています。
▲特長あるライトの使い方で、子どもたちを引きつけていた展示 | ▲展示室の中の表示パネル。デザイン心が感じられる |
田中久美子(Kumiko Tanaka/写真・文)
- 所在地
35 allées Jules Guesde
31000 Toulouse - Tel
+33(0)5 67 73 84 84 - E-mail
valhuber@mnhn.frv - URL
http://www.museum.toulouse.fr/ - 開園時間
10:00〜18:00 - 休館日
月曜日、1月1日、5月1日、12月25日 - 入館料
<通常料金>
・一般:7ユーロ
・割引料金:5ユーロ
- コンコルドやエアバスをはじめとする航空宇宙産業の拠点。街の歴史はローマ時代にまで遡り、ルネサンス期には穀物や藍染料の交易で繁栄した。ガロンヌ川でとれるピンク色の粘土からつくった赤レンガの家が軒を連ねることから「バラ色の街」と呼ばれる。
- アクセス
<空路>
パリからトゥールーズ・ブラニャック(Toulouse Blagnac)空港まで1時間20分。市の中心部までバスで15分
<鉄道>
パリ・モンパルナス(Montparnasse)駅からTGVアトランティック線でトゥールーズ・マタビオ(Toulouse-Matabiau)駅まで約5時間。市内へは徒歩20分、メトロで2駅。 - トゥールーズ観光案内所
http://www.toulouse-tourisme.com - MMFインフォメーション・センターでは、エール・フランスの機内誌「Bon Voyage」のトールゥーズ特集号をお取り扱いしています。
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