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美術品のコレクションは年代順に、またテーマ別の展示がなされていて、とても見学しやすくなっています。アカデミックな絵画やフランス北部の写実主義的な絵画の展示室のお隣りには、オリエンタリズム絵画の部屋があります。エミール・ベルナール(1868-1941)の『大麻を吸う女』(1990年)といった作品にみられるような、異国情緒溢れるテーマと眩いばかりの色づかいに、わたくしは深く魅せられました。
印象主義とフォーヴィスムの登場によって絵画は近代化への道を歩み始めますが、その特徴は女性や自然を題材にした作品によく現れます。この美術館では、ピエール・ボナール(1867-1947)が1916年頃に描いた『バーンハイム夫人の肖像画』や、エドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)による『庭園にいる子供たち』(1929年)などをご覧になれば、お分かりいただけることでしょう。
ラ・ピシーヌでは、ルーベの町に名声をもたらした毛織物産業にまつわる展示も見どころのひとつです。19世紀から今日に至るまでの生地見本や型紙、模型や下絵見本までもが集められたテキスタイル・コレクションは、とりわけ見事なものです。 |
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▲パブロ・ピカソ『バッカス祭』
Pablo Picasso (1881-1973)
Grand vase Bacchanale (1950)
Terre cuite rouge gravée
et peinte l'engobe,
Empreinte originale
Photo : Arnaud Loubry
©"La Piscine" Musée d'Art et d'Industrie
André Diligent
- ROUBAIX
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