お隣には、絵画も鑑賞できるカリエールのアトリエがあります。アトリエ訪問を終えられたら、ふたつのアトリエが面する小さなお庭の散策へ参りましょう。マロニエの木陰でブロンズ作品に囲まれながら、ブールデルさながらうたた寝をきめこんだり、ブールデル芸術の秘密を探るにはぴったりの、ひっそりとした心地よいお庭です。
1992年、ブールデルの娘が父親のコレクションをパリ市へ寄贈したことから、ブールデル美術館は増築されることとなりました。設計を手がけたのは、かの有名なフランス人建築家クリスチャン・ド・ポルザンパルクです。この増築のおかげで、彫刻家ブールデルにとって記念碑的な2作品の習作と一部を、同時に展示できるようになりました。それが、モントーバンで作られたブールデルの初作品≪1870〜71年の戦争におけるタルン・エ・ガロンヌ県兵士記念碑≫、そして遺作となった≪アダム・ミキェヴィッチ像≫(1909-1924)です。愛国的な作品を残したポーランドの作家の像である後者の完成作は現在、パリのアルベール1世大通りにあります。 |
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▲ポルザンパルク翼に展示された≪フランス≫。
©Musée Bourdelle / André Morin |
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