キッチンのお隣にある食堂は、あとはお客さまを迎えるばかりに支度がされています。食器類は、少女時代のジョルジュ・サンドや、ノアンの最後の持ち主オーロール・サンド愛用のものばかり。色付きグラスはショパンからの贈りもので、苺の飾りがついたお皿とうまく調和しています。彼らは夕食に5〜6時間をかけた後、サロンでゲームや縫い物、刺繍、読書または音楽鑑賞などをして夜を楽しみました。このサロンは、彼らが暮らしたままの姿をもっとも留めた部屋で、壁紙も当時のもの。そこには家族の肖像画が何枚か架けられていて、1838年にオーギュスト・シャルパンティエがノアンで描いたジョルジュ・サンドの有名な肖像画もあります。部屋の真ん中には、かつてサンドとその仲間たちが集まった白樺のテーブルがあります。 |
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▲サンドの家の食堂。
©Maison de George Sand |
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▲かつて人々が集ったサロン。
©Maison de George Sand |
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