Francais 日本語 縁日博物館
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▲自転車のメリー・ゴーランド。
©Les Pavillons de Bercy

さて、そろそろ博物館のコレクションの最高傑作をご紹介することにいたしましょうね。それは、間違いなく1897年製の自転車のメリー・ゴーランドです。みごとに修復されたそのメリー・ゴーランドは、当時は蒸気機関で動いていましたが、現在では、電気、あるいは乗る方の力で動かします。この自転車に乗り続けることは、たやすいことではありません。そう、この自転車はスピードが出ると、傾いてしまうのです。転倒することのないよう、みなさまにベダルをこぎ続けることをお勧めします!この博物館は、縁日で漂うにぎやかな雰囲気を完璧なまでに再現し、縁日が社会において、とても重要な役割を担っているということを、わたくしたちに伝えてくれているのです。


▲自転車のメリー・ゴーランド。
©Les Pavillons de Bercy

おしまいに、「テアトル・ド・メルベイユ」もぜひ訪れてみてください。そこでは、縁日が科学の普及に果たした役割についても教えてくれます。ここのショーは、わたくしたちを神話や物語、伝説などといった想像の世界へと連れて行ってくれます。それは各時代のさまざまな最新技術を応用することで、幻想的かつ魔術的な世界を創造することができるということを、語りかけています。たとえば、幻灯機にはランタンと投影を利用したといった具合に、19世紀になると、芸術家たちは最新の技術を利用して、さまざまな作品を生み出しました。この場所では、光と音、さらには映像を組み合せるなどの視覚上の効果を用いながら、人々の想像力をかきたて、伝統を守り続けているのです。

夢のように美しいこの世界を楽しむには、気のおもくむまま、思いつくままにのんびりと歩いてみることをお勧めします。たとえば、象の熱気球に乗って、宝の島や幽霊の出るお城を探しに出かけられてもいいでしょう。また、巨人の脚のかたちの枝の上に乗る小人や、ピアノを弾く一角獣を見つけられてもいいでしょう。みなさまは見学コースを通じて、フランスの文化や人々の記憶のなかのたくさんの人物に出会うことになります。


▲象の熱気球。
©Les Pavillons de Bercy

▲ピアノを弾く一角獣。
©Les Pavillons de Bercy

この体験型の博物館は、たいへんな成功を収めています。というのも、豪華な装飾や多彩なアトラクション、そしてまるで魔法にかけられたようなみごとな演出によって、訪れる方々はみな日常の心配ごとをすっかり忘れ、夢の世界に誘われます。ひとたびこの博物館に足を踏み入れたならば、みなさまは観客であると同時に役者でもあり、さらにはシナリオライターにもなることができるのです。

そしてもし特別な日のお祝いをされたいのであれば、このすばらしい空間を貸してもらうこともできることを、お伝えしておきますね。わたくしにとってもこの空間は、パーティなど特別な日を演出するための、とても大切な場所になりました。

親愛をこめて。

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