
オルナンが生んだフランス画壇の革命児クールベ。オルナンの町やその周辺には今でもクールベの息づかいが聞こえてくるようなゆかりの地が残されています。その地をオルナンの地図とともにご紹介します。
オルナンの町には1860年から1873年までクールベが生活し、制作に励んだアトリエが今も残されています。現在は地元のドゥー県会の所有で、一般公開のための改装工事が行われています。アトリエの建物内の天井と壁は、クールベによるセーヌ河やエスコー川の河口を描いたフレスコ画で装飾されており、その修復作業も慎重に行われている最中です。歴史的価値と芸術的価値の両面を併せ持ったこの貴重なオルナンのクールベ最後のアトリエは、2012年から2013年に新たに一般公開される予定です。
- ■所在地
14 avenue de Lattre de Tassigny 25290 Ornans - ■現在閉館中
オルナンから数キロ離れた場所に位置するフラジェの農場は、かつてクールベの父であるエレオノール=レジス・クールベ(Eléonor-Régis Courbet/1788-1882)が所有していたもので、クールベは幼少期をここで過ごしました。農場はクールベの父親が亡くなる際、クールベの妹のジュリエット(Juliette/1831-1951)によって相続され、1910年までクールベ家によって保存されてきました。現在はドゥー県の所有となり、2009年よりコンサート、講演、展覧会などを行う文化交流のためのスポットとして一般に開放されています。民宿、カフェといった施設も設けられており、クールベの愛した農場やその周辺の自然を楽しんだ後、ゆっくり休むのに最適な場所となっています。
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■所在地 Ferme de Flagey 25330 Flagey
■電 話 +33 (0)3 81 53 03 60 - ■開館時間
6月から9月まで:毎日11:00〜19:00
10月から5月まで:水曜日〜日曜日
14:00〜18:00
(11月1日、12月25日、1月1日は休み)
入場無料
険しい岩壁の洞穴から湧き出すルー川の水源は、クールベが頻繁に訪れ、幾度となく自身の絵の題材にした場所です。クールベはこの雄大な水源の風景に魅了され、13枚もの作品を残しました。現在水源付近は観光用の足場が整えられ、より安全に源流の目の前までアクセスできるようになっています。また源流のすぐそばに設けられた「源流の家」では、同水源の歴史やクールベとのゆかりを紹介するショートフィルムの上映が行われています。
オルナンのクールベ美術館の開館を機につくられたのが、オルナンとその周辺のクールベゆかりの風景を巡る4つのハイキングコースです。オルナンの町を散策する全長4.5kmの比較的短いコースから、ルー川の源流まで足を延ばす全長13.5km(所要時間約5時間)の本格的なハイキングコースまで、クールベの足取りをたどりながら画家の描いた風景を体感することができます。クールベ美術館では各コースの道程を案内する無料のパンフレットを用意しています。
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- 所在地
1, Place Robert Fernier 25290 Ornans - Tel
+33(0)3 81 86 22 88 - URL
http://www.musee-courbet.fr/ - E-Mail
courbet.musee@doubs.fr - 開館時間
7月〜9月:10 : 00-18 : 00
10月〜6月:10 : 00-12 : 00、
14 : 00-18 : 00 - 休館日
火曜日 - 入館料
一般 : 6ユーロ
割引料金 : 4ユーロ
*毎月第1日曜日は無料 - アクセス
パリのGare de Lyon駅からBesançon駅までTGVで約2時間30分。Besançon駅からPontarlier行きのバスで約40分。Ornans Placeで下車
- B1Fインフォメーション・センターではクールベ美術館の関連図書や、クールベゆかりの地を巡るハイキングコースなどのパンフレットを閲覧いただけます。
*情報はMMMwebサイト更新時のものです。予告なく変更となる場合がございます。詳細は観光局ホームページ等でご確認いただくか、MMMにご来館の上おたずねください。