プロヴァンスのセザンヌ 「パリの美術館・博物館〜その歴史と建築、装飾〜」
 
 いよいよ6月9日より、画家ポール・セザンヌの郷里エックス・アン・プロヴァンスで待望の特別展「プロヴァンスのセザンヌ」が始まります。この展覧会は、エックスのグラネ美術館とワシントン・ナショナル・ギャラリーでの共同開催。今月ご紹介するのは、プロヴァンスに先駆けて3月〜5月にかけてワシントン・ナショナル・ギャラリーで行われた展覧会の公式カタログです。

セザンヌに関する展覧会はこれまでにも数多く催されてきましたが、画家とその郷里との結びつきに焦点を当てるという企画は世界でも初めての試み。世界中から集められた油彩・水彩計110点余りが一堂に会します。本書は、これに参考図版を加えた計150点余りのセザンヌの作品を美しい図版で掲載し、特別展のテーマをより深く掘り下げていきます。
執筆は、今回の特別展のコミッショナーであるグラネ美術館館長デニ・クターニュ氏やワシントン・ナショナル・ギャラリーのヨーロッパ絵画部門主任学芸員フィリップ・コニスビー氏。
 
Cézanne en Provence
30×25cm/350ページ
2006年刊行/フランス語、英語
執筆/フィリップ・コニスビー、デニ・クターニュ他
価格/15,120円(税込)
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  セザンヌ研究者として知られた両名が「ジャズ・ド・ブッファン」「ローヴのアトリエ」「サント・ヴィクトワール山」など、セザンヌ絵画に描かれたプロヴァンスの地ごとにテキストを起こし、彼の人生の足跡を辿りつつ、その芸術について解説を進めていきます。
数多くの傑作をプロヴァンスで描きながらも、単なる「地方画家」に終わらなかったセザンヌとその郷里との結びつきに鋭くせまる充実の一冊です。
 
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本サイト6月号『特集01』では、「プロヴァンスのセザンヌ」展コミッショナーのデニ・クターニュ氏のインタビューを掲載しています。
「プロヴァンスのセザンヌ」展をはじめとするイベントが数多く催される、セザンヌ没後100周年記念事業「セザンヌ2006」の 公式サイトはこちら