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DOCUMENTATION
所蔵資料情報

インフォメーションセンターおすすめの一冊と新着資料情報のご案内です。
『モビリエ・ナショナル :1964−2004 創造の40年』 DESSINS FRANCAIS DU MUSEE DU LOUVRE, EUGENE DELACROIX
ウジェーヌ・ドラクロワ <ルーヴル美術館のフランス素描>


1巻 23×29cm / 446ページ
2巻 23×29cm / 425ページ
フランス語 / 刊行:1984年
著者:モーリス・ゼルラス、ルイ=アントーヌ・プラ、クロディーヌ・ガヌヴァル共著

ダイナミックな躍動感と色彩の輝きによる大スケールの構成画で知られる、19世紀の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワ(1798−1863年)。そのドラクロワの違った一面が堪能できるのがこの1冊です。ルーヴル美術館デッサン室が所蔵するドラクロワの素描とクロッキーを集めた本レゾネで、私たちはこの類い希なる色彩画家が、油彩画と同様に膨大なデッサンを行っていたことに驚かされます。ドラクロワにとってそれは、本作に取りかかる前の準備運動であったかもしれません。本書は見る者に、この画家があえて表に出さなかった、知られざる遺作を発見する喜びをもたらし、同時にそれらの絵画的な質の高さと題材の幅広さを教えてくれます。水彩、パステル、ペン、木炭で描かれた1枚1枚が、もうひとりの巨匠に出会ったような感動を呼び起こしてくれるでしょう。
ドラクロワの専門家により生涯のテーマごとに編纂された本著では、年代を追って画家の変化を追うことも楽しめます。
宗教、神話や寓意画などの初期作品から、ゲーテなどの文学、シェークスピアの演劇といった題材を広げていった系譜。また彼を魅了し続けた猛獣や馬への情熱、や風景への遍歴も見て取れます。古典や同時代の画家の模写や、多大なインスピレーションをもたらしたモロッコの旅での秀逸のスケッチも収録されています。

□ルーヴル美術館のキャビネ・デ・デッサン(版画・素描閲覧室)では、事前申請により、通常不出の本著収録デッサン作品を間近で鑑賞できます。詳しくはインフォメーションセンターにご相談ください。
□この春から全国2会場で巡回が始まるルーヴル美術館展に、ドラクロワの作品も出品されます。

インフォメーションセンター新着資料
言語   タイトル    タイトル訳   発行   発行年  内容
フランス語 Georges de La Tour
マルメゾン、見学ガイド
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
l'oeil 1997 12のキーワードからラ・トゥールを解説。主要14作品についての解説、ラ・トゥールの生まれ育った17世紀のロレーヌ地方や絵画手法を紹介し、彼の人物像についても触れている。
フランス語 Le Musée de la Mode
ナポレオン、権力の現場
ミュゼ・ド・ラ・モード
Phaidon 2001 モード界とそこに影響を与えた500人(洋服・アクセサリー・写真・ファッションモデルなど)について、アルファベット順にイラストをふんだんに用いながら解説。ココ・シャネルなどのオートクチュールの先駆者から、モード界の著名写真家に至るまでの、150年のモード界について紹介する一冊。
フランス語 Le cas du sac
ナンシー派美術館 作品コレクションアルバム
さまざまなバッグ
Le Passage 2004 エルメス社との企画協力により、世界中のありとあらゆる時代や文明のバック300点以上を集め紹介した展覧会図録。日常使いのバッグ、ファッション用バッグから芸術作品としてのバッグ、旅行カバン、狩用バッグ、宗教用のバッグ等を紹介。
フランス語 Sylvie Vartan, Revue
de mode

荒野の洗礼者聖ヨハネ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
シルヴィ・ヴァルタン モード・レビュー
Actes-Sud 2004 1960年代のフレンチ・ポップスのアイドル、シルヴィ・ヴァルタンの衣装を集めた展覧会図録。イヴ・サンローラン、クリスチャン・ディオール、ジャンポール・ゴルティエらによる舞台衣装、雑誌や映像の資料について触れている。彼女の知られざる生活の一面や歌手シルヴィの歌集を発見することができる、彼女のファンにとっても、モード愛好家にとっても充たされる一冊。
フランス語 Arts premiers
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール県立美術館、絵画に関するカタログ
アール・プレミエ
Gallimard 2000 非西洋の社会から生まれた芸術への認識の進化についてまとめられた一冊。その進化の起源から今日までの探求の軌跡を、160のイラストと、1850年以降フランス他諸国で開催された主な展覧会付録から紹介。
日本語 印象派美術館
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール県立美術館、ヴィック=シュル=セイユ市の歴史に関するコレクション
  小学館 2004 印象派の成り立ちから世界への広がりまで、印象派のすべてを網羅できるこの書は、モネ、ルノワール、ゴッホなど、140人以上の画家を紹介し、美をめぐる人間ドラマ、画家たちの真実に迫る物語を、日本の第一線研究者たちが最新の研究成果に基づき紹介。興味深いエピソードをテーマごとに詳しく解説した「テーマ特集」や、時代背景を知るための「トピック」などコラムも充実。
日本語 印象派の歴史
没後100年記念 フランスの至宝 エミール・ガレ展
  角川書店 2004 印象派研究の第一人者ジョン・リウォルドの名著の初の邦訳版。絵を見るだけ、作品解説を読むだけでは分からない芸術の深みと、画家たちの息づかいを知る一冊。
日本語 ジョルジュ・ド・
ラ・トゥール
―光と闇の世界―

彫刻: アフリカ、アジア、オセアニー、アメリカ
  読売新聞東京支社 2005 日本初開催を迎えたラ・トゥール展の公式展覧会カタログ。この1冊には、出展作品解説の他、世界の名だたるラ・トゥールの研究者、専門家たちが、画家の謎、生涯、作品の科学的調査を解説し、その全貌を収められている。

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