セレ近代美術館
20世紀の新進 アーティストを惹きつけた 小さな町セレ セレの町を愛した画家の 情熱が生んだ美術館 注目の夏の展覧会  「ハンガリーのフォーヴ、 1904-1914」
セレ近代美術館
セレの町を愛した画家の情熱が生んだ美術館
▲常設展示室1階のピカソの陶器の展示室。
© Michiko HYUGA
 かつてカルメル会修道院だった17世紀の建物内に1950年、セレ近代美術館は誕生しました。その原動力となったのは前述の画家ハヴィランドとその画家仲間だったピエール・ブリューヌ(Pierre Brune)です。彼らは精力的にセレにゆかりの深い画家たちの作品を収集していきました。二人の熱意に多くの画家が動かされた証は、初期のコレクションに見ることができます。
創立当初の所蔵品は、そのほとんどが画家自らが寄贈したものでした。なかでも特筆すべきものは、ピカソの闘牛シリーズの陶器作品である灰吹皿28枚と、マティスが1905年の滞在時に描いたコリウールの港のデッサン14枚です。
 やがて増築・改装工事をきっかけに、1990年以降セレ近代美術館は新たな展開を見せ始めます。それは20世紀にこの地で繰り広げられた美術史上のムーブメントを理解するうえで、避けては通れない重要なアーティストたちをテーマにした意欲的な企画展の開催でした。シャガール(Marc Chagall)やピカソ、スーティン(Chaïm Soutine)、デュフィー( Raoul Dufy)などをテーマにした企画展の内容の充実度や革新性は、多くの美術ファンの注目を集めることとなりました。
 2005年には、さらなる進展を目標に公的文化政策機関の一環として運営されるようになり、2007年には「人口2万人以下の都市に対するフランス国内美術館の一般格付け」で、第2位の座に輝いています。
▲現代アートも収蔵する美術館。
© Michiko HYUGA
▲明るい印象の美術館受付。
© Michiko HYUGA
取材:日向倫子(Michiko HYUGA)


URL
http://www.musee-ceret.com
所在地
8, Boulevard Maréchal Joffre - B.P. 60413 - 66403 CERET CEDEX
Tel
33 (0)4 68 87 27 76
Fax
33 (0)4 68 87 31 92
開館時間
10 :00〜19 :00
休館日
10月1日〜4月30日:火曜日
上記以外の期間は無休
入館料
一般 :8ユーロ
割引料金:6ユーロ
※常設展・企画展共通
※12歳以下は無料
アクセス
ペルピニャン( Perpignan)より高速バスで約40分。

展覧会情報
「ハンガリーのフォーヴ 1904〜1914」
セレ近代美術館
会期:2008.6.20〜2008.10.12
http://www.museeceret.com/
mam/exposition.php?expo=
119&npage=1
マティス美術館
(ル・カトー・カンブレジ)
会期:2008.10.25〜2009.2.22
http://www.tourisme-cambresis.fr/page-11611-exposition-fauves-hongrois-1904-1914.html
ディジョン美術館
会期:2009.3.13〜2009.6.15
http://www.dijon.fr/sortir/les-musees.php
「ハンガリーのフォーヴ1904-1914」は、上記3つの美術館で開催される巡回展です。
20世紀の新進 アーティストを惹きつけた 小さな町セレ セレの町を愛した画家の 情熱が生んだ美術館 注目の夏の展覧会  「ハンガリーのフォーヴ、 1904-1914」
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