Francais 日本語
シテ科学産業館 バックナンバーを読む
informations 3 2 1

▲シテ科学産業館のマップ
©A. de Montalembert

シテ科学産業館の中心部では、ふたつの階にまたがる「Explora」とよばれるスペースで、数々の実験を公開し、産業社会と新しいテクノロジーに関する常設展示が行われています。それでは、上の階から見学を始めましょう。わたくしたちを星の世界へと誘ってくれるプラネタリウムの隣には、「宇宙の物語」と物質の起源についての展示があります。さまざまな図が地震地帯と活火山の場所を点滅する光の帯で示しています。

「光のゲーム」は、とてもシンプルな実験で、目の錯覚を体験することができるとても楽しい展示スペース。回る円盤を見ると、ひとつひとつに少しずつ違う錯覚が現れるのですが、それぞれの錯覚の全体像をつかむには少し時間が必要です。

下の階へと参りましょう。「エネルギー」のスペースでは、石油やガス、石炭など、さまざまなエネルギー源が紹介されています。原子力エネルギーのコーナーでは、日本が不幸にもその犠牲となってしまった原子力エネルギーの問題点についても触れられています。人類の尽きることのない欲求を満たすには、ソーラーパネルや風力発電、水力発電、地熱発電といった再生可能エネルギーが将来的な解決策とされています。


▲マルチメディア・ディスプレイなども多用された「移動と人間」の展示
©CSI / A. Robin

▲さまざまな移動手段を紹介する「移動と人間」のスペース
©CSI / A. Robin / Pierrick Sorin

「移動と人間」のスペースでは、飛行機や電車、自動車など、さまざまな移動手段が紹介されています。中でも、子どもたちに大人気なのが、ヴァーチャルな装置。子どもたちがカメラの前に立つと、自分がロバや電車、オートバイに乗っている様子がスクリーンに映し出されるのです。現在、移動のしやすさという観点から、さまざまな交通手段が用いられていますが、環境に配慮しているかどうかも考える必要があるでしょう。

「映像」のスペースには、《モナ・リザ》が微笑んだり、瞬きしたりする様子を見せてくれる、ヴァーチャル美術館があります。写真や映画、ビデオ、デジタル映像などに関するものもここに展示されています。


▲「人間と遺伝子」の展示スペース
©A. de Montalembert

「人間と遺伝子」、とりわけ発達と遺伝については大きなスペースが取られています。先天的なものと後天的なものという非常に興味深い問題も扱われています。そしてこのスペースでは、わたくしたちは人間の身体の中を旅することができます。

「音」に関するスペースにも、たくさんの驚きが詰まっています。突然、静寂が訪れ、ちょっぴり居心地の悪さを覚えますが、それによって、その後、多様な音をより注意深く聞けるようになるのです。ミシミシいう音、口笛の音、ざわめき、こすれる音、鳥の声など、さまざまな異なる音の世界が広がってくるのです。



▲顔を変えて楽しむ「子ども館」のアクティビティ
©CSI / Sophie Chivet

▲走る速度を測る「子ども館」のアクティビティ
©CSI / Sophie Chivet

「子ども館」は科学産業館の設立以来、子どもたちが科学への扉を開くためのスペースとして親しまれてきましたが、改装によってふたつのスペースが誕生しました。ひとつ目は2歳から7歳までの小さい子ども向けで、「自分を知る」「わたしできるよ」などの5つのセクションに分かれ、主にゲームが用いられています。一方、5歳から12歳の子ども向けのスペースには、「身体」「コミュニケーション」「水遊び」といった6つのテーマ別のゾーンがあり、影を使った実験をはじめ、さまざまなアクティビティが用意されています。

そして最後に「ルイ・リュミエール映画館」では、専用眼鏡をかけて3D映画を楽しむこともできます。堀のある階に降りて行くときには、素晴らしい水族館をご覧になることも忘れずに。地中海沿岸の40種510体の生きものを見ることができます。


ページトップへ