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  ジヴェルニー、モネの家
©Fondation Claude Monet 2008
歌川広重《甲陽猿橋の図》

モネはこの作品をはじめとする、19世紀の風景版画の連作を所蔵しており、《積みわら》《ポプラ》《大聖堂》の連作を制作したとき、ここから着想を得たともいわれています。しかし、モネは日本人のものの見方をそのままに模倣したわけではありません。浮世絵版画の連作は、異なる視点から、異なる瞬間に描いたさまざまの眺望から成っています。逆にモネは、《テムズ河》や《ヴェネチア》の連作において、同じモチーフを同じ時間に描きました。連作は、モネの記憶、束の間の印象の集大成となっています。ある場所の雰囲気を伝えるために、適した瞬間を集めた記憶による仕事なのです。版画に描かれた日本の風景からは、むしろ動きと構図の影響を受けています。
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