*1 |
ロバート・フランク(1924-)
スイス・チューリッヒ生まれ、23歳でアメリカに移住。ハーパス・バザー誌、ライフ誌などで活躍の後、1958年に写真集『アメリカ人』を発表。現実のアメリカの姿を捉えて話題を呼び、現代アメリカ写真のルーツとなった。 |
 |
|
*2 |
ベルナール・フォコン(1950-)
フランス・プロヴァンス生まれ。1976年から95年にかけて、マネキン人形などの人工的なオブジェを用いて構築した虚構の空間を題材に、詩的で形而上学的な独自の写真を発表し、多くのアーティストや小説家、ファッション・デザイナーなどに影響を与えた。 |
 |
|
*3 |
マリオ・ジャコメッリ(1925-2000)
イタリア北東部の小村セニガリア生まれ。独学で写真を学び、主に自らの故郷の村を被写体に、旧式の改造カメラで、ネオレアリスム映画を思わせる作品世界を構築。コントラストの強いモノクロ写真で、空中撮影された田園風景や老人ホームの作品で知られる。 |
 |
|
*4 |
ラルフ・ギブソン(1939-)
アメリカ・ロサンゼルス生まれ。ドロシア・ラングやロバート・フランクのアシスタントを務めた後、日常の断片を大胆なクローズアップやフレーミングで切り取ったモノクロ写真で高い評価を受ける。近年は、抽象的なカラー作品にも取り組んでいる。 |
 |
|
*5 |
セバスチャン・サルガド(1944-)
ブラジルのミナス・ジェライス州アイモレス生まれ。60年代の軍事政権下にフランスへ亡命。ラテンアメリカやアフリカなどを舞台に労働者や難民、移民の姿をモノクロ写真で捉えた優れたフォト・ルポタージュで知られ、ユージン・スミス賞など世界各国の賞を受賞。 |
 |
|
*6 |
植田正治(1913-2000)
鳥取県西伯郡境町(現・境港市)生まれ。『砂丘』シリーズにあるように、生涯、その生地である山陰地方の風景、そして鳥取砂丘を舞台に被写体をオブジェのように配置した写真を取り続ける。世界各国で高い評価を受け、1996年にはフランスから芸術文化賞を受賞。 |
 |
|
*7 |
東松照明(1930-)
愛知県名古屋市生まれ。岩波写真文庫のスタッフとして活躍の後、フリーのカメラマンに。『占領』『NAGASAKI』など戦後日本の姿を捉えた数々の写真集を発表し、日本写真史に大きな足跡を残す。1972年、沖縄に移住。 |
 |
|
*8 |
森山大道(1938-)
大阪府池田町(現・池田市)生まれ。写真家、岩宮武二、細江英公に学んだ後、1968年に独立。「カメラ毎日」「アサヒグラフ」などで活躍する一方で数々の舞台写真を手がけ、舞台写真の第一人者に。74年、東松照明、荒木経惟らとともに「WORKSHOP写真学校」の設立にも参加した。 |
 |
|
*9 |
荒木経惟(1940-)
東京都台東区生まれ。大学卒業後、カメラマンとして電通に入社、72年にフリーに。日常にある裸体や猫、花、風景などを被写体にした、エロスと情愛を感じさせる作風で知られる。人物写真や都市写真、下町のスナップ写真なども手がけている。 |
 |
|
*10 |
森村泰昌(1951-)
大阪府生まれ。京都市立芸術大学で、写真家アーネスト・サトウに師事。当初は、幻想的なオブジェのモノクロ写真などを発表していた。1985年、画家ゴッホに扮したセルフ・ポートレートを発表、高い評価を受ける。以降、古今東西の名画や映画女優をテーマにしたセルフ・ポートレートを制作し続けている。 |
 |
|
*11 |
田原桂一(1951-)
京都生まれ。1972年に渡仏。以降、パリを拠点に活動し、1977年に「窓」シリーズでアルル国際写真フェスティバル大賞を受賞し、一躍世界的な脚光を浴びる。 |