2年に1度、偶数年の11月、パリのアートシーンで最も注目されるイベントといえば「Mois de la Photo à Paris (パリ写真月間)」。
市内の美術館やギャラリーなど、およそ70〜80ヵ所でさまざまな写真展が開かれ、写真に関する講演会や上映会も行われます。
今年で14回目を迎えるこの国際的な写真イベント開催のいきさつ、
そして「印刷されたページ」をテーマとした今年の写真月間の見どころを、
運営委員長を務めるヨーロッパ写真館館長ジャン=リュック・モンテロッソ氏にお伺いしました。
▲ギャルリー・マデで開催される展覧会『アン=リーズ・ボワイエとニコラ・コマン―フェイディングFading』より。
Exposition Fading la Galerie Mad Anne-Lise Broyer & Nicolas Comment, Fading, 2006
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Paris Photo(パリ写真フェア)
1997年に創設され、今年で第10回を数える国際写真フェアで、世界各国から集められた19世紀から近現代までの写真芸術の名作を数々の展覧会を通じて紹介。写真シーンの最新動向を探ることのできる機会として、毎年、数多くのカメラマンや研究者、出版関係者、コレクターなどが訪れている。ひとつの国や地域を取り上げる「Statement」セクションもあり、今年は北欧諸国の写真にスポットが当てられている。
▲ヨーロッパ写真館で開催される展覧会『VUをめぐって:1928-1940年の写真誌』より。
Exposition Regarder VU: magazine photographique 1928-1940 la MEP
Photomontage de couverture par Marcel Ichac, n259, 1er mars 1933
▲ギャルリー・ボドワン・レボンで開催される展覧会『ジャンルー・シーフ、バザー誌の時代、1961-1966年ニューヨーク』より。
Exposition Jeanloup Sieff, les années bazaar, New york 1961-1966 la Galerie Baudoin Lebon
Jeanloup Sieff, Alfred Hitchcock posant avec Ina, Hollywood, 1962