この肖像画は、国民公会の命令により、実際にタンプル塔で描かれたものです。幽閉されたとき、7才だった王子は3年の後、タンプル塔にて病死しました。王子はこの時どんな思いで画家の前に立っていたのでしょうか。 カルナヴァレ美術館にはルーヴル美術館やオルセー美術館のように画集でおなじみの名画が並んでいるわけではありません。しかし、ここでは絵画の新しい楽しみ方を発見できるでしょう。それは絵画を美術作品として愛でるだけでなく、歴史的ドキュメントとして読み、その時代を生きた人々に思いを馳せることではないでしょうか。カルナヴァレ美術館を訪れて、パリの歴史を巡れば、パリの新しい顔を発見できるかもしれません。
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