洒落者、女たらし、紳士、そして怪盗……。幾つもの顔を持つアルセーヌ・ルパン。変装を得意とし、47個ものアイデンティティーを持つ世界で最も有名な怪盗は、ときに善良な人々を助けるヒーローの顔も持っています。そんなミステリアスな主人公の隠れ家が、このエトルタの旧ルブラン邸「アルセーヌ・ルパンの家」です。テレビでルパンを演じたフランスの俳優ジョルジュ・デクリエール(Georges Descrières/1930-)の声によるオーディオガイド(フランス語・英語)で、「ルパン本人によるガイドツアー」を体験することができる、ルパンファンにとってはたまらないスポットとなっています。
見学はルブランの書斎から始まります。オーディオガイドのルブランの歓迎の挨拶を邪魔する声の主……そう! 早速、怪盗ルパンの登場です。自ら邸宅の案内役を買って出たルパンとともに、『奇巖城』の謎解きツアーが幕を開けます。冒頭には「念のため、ポケットやバッグには気をつけるように」との、ルパンから粋なアドバイス。
ルパンの案内にうながされながら2つ目の部屋へと進んでみると、そこには紳士であるルパンのエレガントで洗練されたプライベートな空間が広がっています。薄暗い室内で照明の中から浮かび上がるのは、美術を愛するルパンの特別なコレクション。中にはあの有名な《モナリザ》もあるではないですか。真贋を見極めるのはわたしたちの目に委ねられています。
邸宅の2階へ進むと、そこからはルパンとともに挑戦する謎解きが待っています。部屋には不思議な数列の暗号が。並べられた数字をローマ字の母音と子音に置き換えると、浮かび上がるメッセージ。財宝の在りかを示す大きなヒントがここに隠されています。暗号の部屋を後にし、ひげや眼鏡、コスチュームなど、ルパンにとって欠かせない変装の小道具が置かれた部屋を抜けると、とうとう秘密の財宝の在りかが明かされることに。
暗号が示していたのは、エトルタの断崖のひとつ、アヴァルの断崖のアーチのすぐそばにそびえる奇妙な岩「奇巖城」でした。そして突然部屋が暗くなったかと思うと、わたしたちの目の前には、パールにルビー、サファイア、そしてダイヤモンドと、フランス王家の財宝の数々が現れます。手の込んだ演出と効果的なオーディオガイドで、実際にルブランの作品の中でルパンとともに冒険のクライマックスを迎えたかのような気分にさせてくれます。
作家、作品、主人公と、多面的なアプローチで、気軽に文学に触れることのできる「アルセーヌ・ルパンの家」。『奇巖城』の舞台となったエトルタの断崖の景色を堪能した後に足を運べば、より一層ルパンとの冒険が楽しめることでしょう。
[FIN]
- 所在地
15 rue Guy de Maupassant 76790 Étretat - Tel
+33(0)2 35 10 59 53 - Fax
+33(0)2 35 28 47 60 - URL
http://www.arsene-lupin.com/ - 開館時間
4月1日〜9月30日:10:00-17:45
10月1日〜3月31日: 土・日曜日の11:00-16:45
*フランスの学校の休暇期間中は上記の開館時間で平日も開館 - 休館日
1月1日、12月25日 - 入館料
一般:6.75ユーロ
6〜16歳:4.25ユーロ
*入館料にはオーディオガイド代含む - アクセス
パリSaint-Lazare駅からLe Havre駅まで電車で約2時間、Le HavreよりFécamp行きのバスでHôtel de Ville d'Étretat下車
- B1Fインフォメーション・センターでは、アルセーヌ・ルパンの家のカタログを閲覧いただけるほか、パンフレットをご用意しています。

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