まずは、食事の間を覗いてみましょう。いかにも往時のフランス貴族の館の食堂らしいこの空間は、あとは客人の到着を待つばかりにしつらえられています。図書室にはとりわけ素晴らし調度品が備えられていますが、なかでも、家具職人アンドレ=シャルル・ブール(1642-1732)が1678年、ヴェルサイユ宮殿のために作った2点の台座は見逃せない逸品といえましょう。今は、それぞれの台座にザックス元帥と大コンデ公ルイ2世の胸像が置かれています。
ビリヤードルームには、豪華な額縁に収められたルイ14世(1670)の肖像画や、マルタン・デ・バタイユ(1659-1735)の筆による太陽王の事績を称える絵が何枚も掛けられています。グランド・サロンでは、17世紀、18世紀の美しい肖像画が飾られています。 |
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▲東洋美術の飾られたインド風サロン。
photo : Georges Fessy ©Institut de France |
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