18世紀に入ると、大規模な工事が始まりました。新しい修道院を建てる一方で、中世の建物群が取り壊されることになっていました。しかし、フランス革命によって修道院はまったくの廃墟と化し、1793年に国有財産として売り立てられることとなりました。この地が救われたのは、1851年、パリ上流社会でその名を知られたドゥ・ヴァトリー夫人(1802-1881)の手に渡ってからのことでした。チャペルのフレスコ画は在りし日の姿を取り戻し、庭園は手入れされ、折々に夫人がお迎えした客人をもてなすのに相応しく、18世紀の修道院は城へと姿を変えました。 |
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▲シャアリ修道院のバラ園。
photo : François Poche ©Institut de France |
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