
1993年〜2004年にかけて制作された木、金属、陶土を組み合わせた記念碑的な彫刻群が並びます。見どころは「The Barbarians」(異邦人)、「The Trojan War」(トロイア戦争)、「The Kenwood series」(ケンウッド・シリーズ)の3シリーズ。とくに入口近くに展示されている≪The Barbarians≫は圧倒的な迫力と同時に、不思議と温かみを感じられる作品でもあります。まるでギリシア神話の神々の世界を旅しているような展覧会です。
2000-2002 Terre cuite, bois, cuir et acier, 206 x 155 x 81 cm © Londres, Courtesy Annely Juda Fine Art. Paris, galerie Daniel Templon. Photo: John Riddy
1993-1994 Grès, acier et bois jarrah, 229 x 305 x 153 cm © Londres, Courtesy Annely Juda Fine Art. Paris, galerie Daniel Templon. Photo: David Buckland
2003-2004 Grès et acier, 279,5 x 221 x 147,5 cm © Courtesy Annely Juda Fine Art, London. Paris, galerie Daniel Templon. Photo: John Riddy
1960年から2006年までに制作した鉄の彫刻が展示されます。鉄はアンソニー・カロがもっとも好きなマテリアル。この美術館に展示されている鉄の彫刻は作品1つ1つが独立した強い個性を放っています。8角形の美術館の空間が、作品自体の自由度をさらに増し、ときに鑑賞者は彫刻作品に遊ばれているような気分になることも。美術館と作品の調和によって、深くアンソニー・カロの世界観に触れられることができる展覧会です。
フランス初のコレクション。マティスの切り絵作品から着想を得た作品。
1974 Acier, rouillé et verni, 195,5 x 241,5 x 254 cm © Calais, musée des Beaux-Arts et de la Dentelle. Photo: Florian Kleinefenn
1974 Acier, rouillé et verni, 195,5 x 241,5 x 254 cm © Calais, musée des Beaux-Arts et de la Dentelle. Photo: Florian Kleinefenn
取材:日向倫子(Michiko HYUGA)
























