マルメゾン城美術館
 
PARIS MUSEUM PASS 利用可能施設

今から200年前にノートルダム大聖堂で行われた式典を描いた「ナポレオン皇帝の戴冠式」(ダヴィッド作、ルーヴル美術館所蔵)で、冠を掲げるナポレオンの前にひざまずく皇后ジョゼフィーヌ。今月は、この戴冠式のもう一人の主人公であるジョゼフィーヌ妃が最も愛した館であり、ナポレオン・ボナパルトが未来の成功を夢見、熱意と研究を重ねたマルメゾン城美術館を紹介します。

イル・ド・フランス、パリから西に1時間ほど離れた場所に所在するマルメゾン城は、1799年にジョゼフィーヌとナポレオンが購入して以来、ジョゼフィーヌが自分好みに手を加え、亡くなるまでを過ごした城。食卓から寝室まで、当時の内装のまま残っている部屋から、ナポレオン栄光の時代の肖像画や彫刻作品に至るまで、そこにはナポレオンとジョゼフィーヌのプライベートな暮らしぶりや思想を見て取ることができます。

ジョゼフィーヌによりエレガントに生まれ変わった城は、のちにナポレオンが国政を指揮する舞台ともなりました。たくさんの議会、レセプションが行われ、コンサートや舞踏会なども行われ、特に書斎室は、ナポレオンが数々の成功を収めた戦争の研究や決断を下した場所だと伝えられています。ナポレオン法典やレジオン・ドヌール勲章の創設案など、第1執政時代に定まった決議案のほとんどが、この地で考案されたものでした。やがて皇帝失脚後、1815年の流刑で旅立つ前日、ナポレオンは自らの繁栄の出発点となったこの城を訪れ懐かしんだというエピソードも残っています。

ナポレオン皇后ジョセフィーヌにとっては、この城は自らの情熱を注いだ場所。ジョゼフィーヌのテイストが刻み込まれた后妃の寝室、お洒落家として知られたジョゼフィーヌの衣装や宝石はそのまま面影を残し、所蔵絵画、当時の庭園を再現した「夏の間」からは、ジョゼフィーヌの内面性、特に自然への深い情熱に触れることができます。珍しい黒鳥を外国から取り寄せたり、植物の中でも特にバラの栽培に情熱を注ぎ、世界中から集めたそのコレクションは250種にも及びました。品種改良をも努めた当時のマルメゾンのバラ園は、現在のバラの育種にも貢献しているとさえいわれています。ジョゼフィーヌの功績は現在にも伝えられ、ナポレオン栄光の時代の肖像画や彫刻作品と並ぶ、マルメゾン城美術館の魅力を成しています。


2004.9.28.-2005.4.3
マルメゾン城美術館ではナポレオン戴冠200周年を記念した
展覧会の一つ、『第一帝政期、第二帝政期の宝飾品』展を開催中


MMF館内でもナポレオン特集開催中
インフォメーションセンターでは
ブティックでは

 Musée du Château de Malmaison
 マルメゾン城美術館
所在地: 1, avenue de l'Impératrice 92500, Rueil-Malmaison
開館日時: 10〜3月 10:00-12:30、13:30-17:15
(土日 10:00-12:30、13:30-17:45)
4〜9月 10:00-17:45(土日 10:00-18:15)
入館料: 4.5ユーロ、3ユーロ(日曜日、18-25歳、20人以上の60歳以上のグループ)、18歳以下は無料

©Photo RMN/G.Blot

マルメゾン城美術館にちなんだミュージアムグッズは

*情報はMMMwebサイト更新時のものです。予告なく変更となる場合がございます。詳細は観光局ホームページ等でご確認いただくか、MMMにご来館の上おたずねください。

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