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パリ右岸の美術散策

17世紀以降、美しく変貌を遂げた パリの目抜き通り

19世紀のシャンゼリゼ通り
© Photo RMN / Agence Bulloz
 

 シャンゼリゼは凱旋門からコンコルド広場まで延びる幅70m、全長2kmの大通りです。「パリの歴史軸」と定義される直線の一部を担う、重要な場所でもあります。パリは中心部から西の方角へ向かって、デファンス地区の新凱旋門、エトワール広場の凱旋門、コンコルド広場のオベリスク、チュイルリー公園、カルーゼル凱旋門、ルーヴル美術館といった歴史的建造物や記念碑などが、一直線に並んでいます。この直線が「歴史軸」あるいは「王の道」と呼ばれているのです。

 17世紀、王族の住むルーヴル宮から現在のチュイルリー公園方面を見ると、とても寂しい光景が広がっていたといいます。当時、このあたりには盗賊や娼婦がたむろする不衛生な酒場があり、人が寄り付かない場所でした。現在のシャンゼリゼ大通りは、こうした殺風景で陰気な地域を一掃し、華やかなエリアにするために整備された道路だったのです。そして並木道の整備後、周囲には劇場やサーカス、レストランやカフェがオープンし、賑やかな地域へと大きく変貌を遂げました。

夕闇に包まれたパリ全景。向かって右側がパリ右岸。
© ATOUT FRANCE / Hervé Le Gac
 

 さらに1900年のパリ万博の際には、シャンゼリゼ大通りとセーヌ河の間に、当時の最先端技術であるガラスと鉄筋を組み合わせたグラン・パレ、プティ・パレが建設されました。その後、ナイトショーを上演する高級キャバレー、映画館などの娯楽施設のほか、高級ブティックが軒を連ねるようになります。現在シャンゼリゼ大通りでは、毎年7月14日の革命記念日に大統領が率いる軍事パレードが行われるほか、クリスマスにはマロニエの並木道が美しいイルミネーションで彩られ、パリを訪れる人々を魅了するエリアとなりました。

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シャンゼリゼ界隈の美術館・博物館

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ニッシム・ド・カモンド美術館
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Update :2010.7.1
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