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フランスの庭園の歴史をたどる展覧会図録
『1770-1840年における
フランスのロマン主義的庭園』
Jardins romantiques français 1770-1840

ルドゥーテからマルメゾン宮殿の庭園まで
フランスの庭園美を満喫する

 銀座MMMでは、1月10日(木)から2月14日(木)まで、「ルドゥーテ 花そして男と女」と題し、18世紀から19世紀に活躍した植物画家、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテにゆかりのグッズなどを特集しています。今月の「注目の一冊」でも、同時代の「庭園」にフォーカスした図録をご紹介します。
 2011年3月から7月までパリのロマン派美術館で開催された「1770-1840年におけるフランスのロマン主義的庭園」展は、18世紀後半から19世紀前半の七月王政時代までのフランスにおける「庭園」の変遷を、同時代の絵画や素描、美術工芸品を通じて振り返った展覧会でした。本書では、マリー=アントワネットやナポレオン1世の皇后ジョゼフィーヌに寵愛され、バラの画家と呼ばれたルドゥーテはもちろん、ナポレオン1世のイタリア遠征にも随行し、異国の珍しい植物採取に貢献したフランスの名高い植物学者アンドレ・トワン、さらにはジョゼフィーヌ自身がバラの改良に励み、美しいバラ園をつくったマルメゾン宮殿の庭園など、フランスの庭園とそれを取り巻く人々をさまざまな視点から紹介しています。
 激動の時代のフランスで、「庭園」が果たしてきた意外な役割とその歴史的位置づけを、美しい絵画や設計図などからたどることができる一冊。冷え込みが厳しくなるこの時期、表紙にもなっているアントワーヌ・デュクローの油彩画のモデルになった気分で、本書の中で緑豊かな庭園鑑賞をしてみてはいかがですか?

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Update : 2019.1.10

『1770-1840年におけるフランスのロマン主義的庭園』
Jardins romantiques français 1770-1840
25×18cm/207ページ
フランス語/2011年
著者:カトリーヌ・ド・ブルゴワン
出版社:Paris musées
本体価格:30ユーロ
※この情報は2019年1月更新時のものです。

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