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“モンマルトルの王”の回顧展カタログ
『トゥールーズ=
ロートレック展』
Toulouse-Lautrec L'expo

画家が愛したモンマルトルの空気を伝える一冊

 今月の「注目の一冊」は、フランスから届いたばかりの『トゥールーズ=ロートレック展』のハンディサイズの図録をご紹介します。
 2019年10月から今年1月まで、パリのグラン・パレ・ナショナル・ギャラリーで開催されていた「トゥールーズ=ロートレック展」は、1992年以来、27年ぶりの開催となった回顧展です。アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックは、南仏アルビの名門伯爵家の長男として生まれました。自由奔放で快活な性格だったロートレックは、「小さな宝石」の愛称で呼ばれ、周囲の人々から愛されて育ちます。体が弱かったロートレックは、幼い頃から馬や犬、身近な人々をノートに描くことが大好きでした。そんな彼は10代の初めに、両脚が萎縮する障害を抱えることになります。ロートレックは、まるで自らの体の自由と引き換えるかのように、画家への道を歩み始めました。
 彼が魅せられたのは、娼婦や踊り子、芸人といった貧しいながらもたくましく生きるパリの人々でした。夜毎、モンマルトルのダンスホールや娼館に通いながら、彼らの姿をスケッチするロートレック。その手から生まれる版画や絵画には、ベル・エポックの享楽的な華やぎを映し出すモンマルトルの「現代」が生き生きと刻まれていきました。
 本書はモンマルトルの文化を鋭敏な感性で捉え、1890年代のパリを生きた“モンマルトルの王”ロートレックの実像に迫る内容です。作品はもちろん、収載されている写真の1枚1枚からは、当時のパリの様子が手にとるように伝わってきます。わずか37年という短い波乱の生涯を送ったロートレック。彼が疾風のごとく生きたパリを疑似体験できるかのような1冊です。

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Update : 2020.3.2

『トゥールーズ=ロートレック展』
Toulouse-Lautrec L'expo
16.4×22.3cm/304ページ
フランス語、英語/2019年
著者:ダニエレ・デヴニンク他
出版社:Éditions Rmn-Grand Palais
本体価格:18.50ユーロ
※この情報は2020年3月更新時のものです。

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