パリ近郊の中世の街2:中世市場都市プロヴァン

プロヴァン旧市街の歴史散策

大市によって発展したプロヴァンの富を守るため、13世紀にシャンパーニュ伯は街にフランス国王もうらやむ強固な城壁を建造しました。その城壁に囲まれた旧市街の見どころをインタラクティブマップでご紹介します。

1.城壁 Les remparts

13世紀にシャンパーニュ伯の指示のもと建設されたプロヴァンの城壁。高さは25m以上あり、12mから20mおきに、円、四角、多角形と、さまざまな形状の塔が据えられている。当時城壁の長さは5kmにも及んでいたが、現在残っているのは1.2km。

2.ジュイ門 La Porte de Jouy

13世紀に造られたこの門は最近修復を終えたばかり。かつては鐘楼が掲げられており、外部の敵から街を守る警鐘として使われていた。

4.シャテル広場 La Place du Châtel

プロヴァン旧市街の中心部にあるシャテル広場は、中世に貨幣の取引所として、また伯爵家や王家の勅令の出される場として使用されていた。広場の中央には13世紀に建てられた「両替の十字架」、別名「勅令の十字架」がある。

7.サン=キリアス参事会管理聖堂  La Collégiale Saint-Quiriace

12世紀にアンリ・ル・リベラル伯(Comte Henri le Libéral/1127-1181)の命で建てられたが、フィリップ4世(Philippe IV/1268-1314)の治世下の資金難のため未完成に終わった。本来教会の身廊は現在の聖堂正面広場の端まで届く予定であった。ドームは天井の崩壊の後、17世紀に造られたもの。

9.サン=ジャン門 La Porte Saint-Jean

プロヴァンの城壁に造られた10の門の中でも、最もよい状態で保存されている門。13世紀後半に建造されたこの門はパリへと続く旧街道に通じていた。石のブロックで凹凸の装飾が施された外壁は、遠方からプロヴァンへとやってきた人々に、街の力を誇示するためのものであった。

Update:2013.4.1 文・写真:増田葉子(Yoko Masuda)
ページトップへ
 

*情報はMMMwebサイト更新時のものです。予告なく変更となる場合がございます。詳細は観光局ホームページ等でご確認いただくか、MMMにご来館の上おたずねください。