


2008年7月19日、2年半におよぶ改装工事を経て、
アンティーブのピカソ美術館が待望のリニューアル・オープン
を迎えました。ピカソがこの地のグリマルディ城内に構えた
アトリエで制作された作品を中心に展示する美術館は、1966年、世界で最初のピカソ美術館としてオープンしました。
今回の改装工事で展示室スペースも拡がり、これまで展示することが難しかった大規模な作品も公開することが可能になりました。
南仏のミュゼ特集2008の連載企画の掉尾を飾るに相応しい美術館です。
アンティーブのピカソ美術館が待望のリニューアル・オープン
を迎えました。ピカソがこの地のグリマルディ城内に構えた
アトリエで制作された作品を中心に展示する美術館は、1966年、世界で最初のピカソ美術館としてオープンしました。
今回の改装工事で展示室スペースも拡がり、これまで展示することが難しかった大規模な作品も公開することが可能になりました。
南仏のミュゼ特集2008の連載企画の掉尾を飾るに相応しい美術館です。

▲海の側に建つピカソ美術館外観。
アンティーブの美しい海岸線に建つグリマルディ城は、古代ギリシア時代に基礎が築かれ、14世紀にはグリマルディ家の所有となりました。市庁舎や兵舎として使われた後、1924年に市の博物館としてオープンしたのです。

▲ピカソのアトリエだった部屋。
この時期に創作した作品の大半をピカソはアトリエに残していきました。アンティーブ市はそれらを翌年の1947年、博物館内で公開しています。
その後、ヴァロリスで作られた陶器作品、またピカソの没後、未亡人から寄贈された作品などが加わり、ついに1966年、ピカソの名を冠した世界で初めての美術館が生まれることとなりました。
2008年7月には改装工事も終了し、再び開館の運びとなりました。ピカソは生涯に多くの場所にアトリエを構えましたが、実際にその跡を訪れることができるのは、現在この美術館だけです。
田中久美子(Kumiko Tanaka/写真・文)

- 所在地
4, rue des Cordiers 06600 Antibes - Tel
+ 33 (0)4 92 90 54 28 - Fax
+33 (0)4 92 90 53 62 - 開館時間
<9月16日-6月14日>
10:00-12:00、14:00-18:00
<6月15日-9月14日>
10:00-18:00
※7月〜8月の水曜・金曜は20:00まで開館。入館は閉館の30分前まで。 - 休館日
月曜、1月1日、5月1日、11月1日、
12月25日 - 入館料
常設展、展覧会共通。
一般:6ユーロ
割引料金(学生、65歳以上など):
3ユーロ
16歳未満:無料
※美術館への入館と企画展は無料。 - アクセス
SNCFマルセイユ・ヴァンティミーリア線(Ligne Marseille - Vintimille)アンティーブ(Antibes)駅下車。

- ニースから約20km、カンヌからは約12kmに位置する地中海に臨むリゾート地。古くから交通の要衝として拓けた町は、19世紀には一大リゾート地となった。ヨーロッパ有数のヨットハーバーがあることでも知られる。7月には国際ジェズ・フェスティバルが開催され、世界各国から多くの人々が訪れる。
- アンティーブ・ジュアン・レ・パン観光局
http://www.antibes-juanlespins.com/

- MMFのB1Fインフォメーション・センターでは、12月14日まで国立新美術館とサントリー美術館で開催中の「巨匠ピカソ」展のカタログをはじめ、ピカソに関する画集や展覧会カタログを閲覧いただけます。また「MMFのライブラリーから」では、写真家ブラッサイが撮影したピカソとその作品の写真集をご紹介しています。

*情報はMMMwebサイト更新時のものです。予告なく変更となる場合がございます。詳細は観光局ホームページ等でご確認いただくか、MMMにご来館の上おたずねください。