

1913年 フランス海軍
© MNM - Sébastien Dondain

2008年 フランス海軍
© MNM - Sébastien Dondain


第二帝政期
© MNM - Arnaud Fux
フランスでポピュラーな存在となりつつあったこの水兵のスタイルが、日常着として使用されるようなったのは、イギリスのヴィクトリア女王(Victoria)が1846年に子どもたちにセーラー服を着せたことが大きな発端でした。メディアで取り上げられたこのファッションは、宗教儀式の際の子どもの正装としてフランスでも徐々に上流階級の人々の間に浸透していきます。1880年代には子どもの「制服」としてほぼ認識されるようになり、専門店では素材、色、装飾と、さまざまなヴァリエーションを持った「マリン・スタイル」の子ども服が売られるようになります。
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▲セーラー服の少女の写真。 |
▲様々なヴァリエーションの子ども用のセーラー服。 |

文・写真:増田葉子(Yoko Masuda)
著者プロフィール
明治大学文学部史学地理学科卒業後、パリ第4大学(ソルボンヌ大学)で美術史学を専攻し、修士課程修了。現在同大学美術史学博士課程。専門は19世紀後半の装飾美術、主にジャポニスム。
著者プロフィール
明治大学文学部史学地理学科卒業後、パリ第4大学(ソルボンヌ大学)で美術史学を専攻し、修士課程修了。現在同大学美術史学博士課程。専門は19世紀後半の装飾美術、主にジャポニスム。

- 所在地
Palais de Chaillot 17, place du Trocadéro 75116 Paris - Tel
+33(0)1 53 65 69 69 - Fax
+33(0)1 53 65 69 65 - URL
http://www.musee-marine.fr - 開館時間
10 :00 -18 :00 - 入館料
<常設展>
一般:9ユーロ、割引料金:7ユーロ、
6歳-18歳:5ユーロ
<企画展>
一般:7ユーロ、割引:5ユーロ、
18歳以下:無料 - アクセス
地下鉄トロカデロ駅 (Trocadéro)より徒歩。 - 企画展情報
「水兵がモードを創る」
Les marins font la mode
2009.2.5-2009.7.26
>>詳しくはこちら
※この企画展の図録は、MMFインフォメーション・センターにて閲覧いただけます。


- MMFのB1Fインフォメーション・センターでは、カタログやこれまでに開催した展覧会図録など海洋博物館の関連書籍を閲覧いただけます。

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