今月の特集は前回取り上げたガリエラ美術館に引き続き、
パリで行われているモードに関する展覧会のご紹介です。
パリのトロカデロにある海洋博物館では、2009年2月25日〜7月26日まで
「水兵がモードを創る」と題された企画展が行われています。
水兵の服装からインスピレーションを受けて生み出された
「マリンスタイル」のファッションに焦点を当てるという、
常設展とは異なる趣をもった目新しい内容の展覧会です。
パリで行われているモードに関する展覧会のご紹介です。
パリのトロカデロにある海洋博物館では、2009年2月25日〜7月26日まで
「水兵がモードを創る」と題された企画展が行われています。
水兵の服装からインスピレーションを受けて生み出された
「マリンスタイル」のファッションに焦点を当てるという、
常設展とは異なる趣をもった目新しい内容の展覧会です。


© Yoko Masuda
海洋博物館はサンクト・ペテルブルグの海軍中央博物館と並び世界で最も古い歴史を持つ航海に関する博物館です。コレクションにおいても、ヨーロッパの海洋関係の博物館の中で随一の古さと規模を誇っています。歴史あるコレクションはルイ15世(Louis XV)の所有していた多数の戦艦模型に始まり、航海術に使用した昔の器機類、航海や海戦を描いた多数の絵画、船首や船尾を装飾した豪華な彫刻など、学術と芸術の両面を併せ持った内容となっています。20世紀以降の歴史についても、戦艦、空母、豪華客船、最新の海洋調査船に至るまで、フランスの航海の歴史を余すところなく語ってくれる博物館です。

© Yoko Masuda

![]() 1945年モデル © MNM- Arnaud Fux |
![]() 1945年モデル(1953年頃) ©MNM - Sébastien Dondain |
水兵のシンボル、すなわち「マリン・スタイル」のシンボルであるセーラーカラーやボーダー模様、錨のマークなどが、いつの時代もファッションの一部として人々に親しまれるのは一体なぜでしょうか? 展覧会では服飾品、資料、映像とともに、水兵のスタイルがファッションに影響を与え続ける理由を、19世紀から20世紀の文化や時代の風潮に触れながら探ってゆきます。

文・写真:増田葉子(Yoko Masuda)
著者プロフィール
明治大学文学部史学地理学科卒業後、パリ第4大学(ソルボンヌ大学)で美術史学を専攻し、修士課程修了。現在同大学美術史学博士課程。専門は19世紀後半の装飾美術、主にジャポニスム。
著者プロフィール
明治大学文学部史学地理学科卒業後、パリ第4大学(ソルボンヌ大学)で美術史学を専攻し、修士課程修了。現在同大学美術史学博士課程。専門は19世紀後半の装飾美術、主にジャポニスム。


- 所在地
Palais de Chaillot 17, place du Trocadéro 75116 Paris - Tel
+33(0)1 53 65 69 69 - Fax
+33(0)1 53 65 69 65 - URL
http://www.musee-marine.fr - 開館時間
10 :00 -18 :00 - 入館料
<常設展>
一般:9ユーロ、割引料金:7ユーロ、
6歳-18歳:5ユーロ
<企画展>
一般:7ユーロ、割引:5ユーロ、
18歳以下:無料 - アクセス
地下鉄トロカデロ駅 (Trocadéro)より徒歩。 - 企画展情報
「水兵がモードを創る」
Les marins font la mode
2009.2.5-2009.7.26
>>詳しくはこちら
※この企画展の図録は、MMFインフォメーション・センターにて閲覧いただけます。


- MMFのB1Fインフォメーション・センターでは、カタログやこれまでに開催した展覧会図録など海洋博物館の関連書籍を閲覧いただけます。

*情報はMMMwebサイト更新時のものです。予告なく変更となる場合がございます。詳細は観光局ホームページ等でご確認いただくか、MMMにご来館の上おたずねください。