ジヴェルニー, モネの庭
モネが愛した芸術のミューズが宿る庭。
日本語 francais


庭を愛する心に導かれた、ジヴェルニーとの出会い。
モネと庭師により伝承された、庭の姿。
この庭のすべてがモネの作品であり、パレット。
庭が浮かび上がらせる、モネの人物像。
生きた作品を守る、10人の庭師たち。
ジヴェルニーにみる、日本との深いつながり。
ヴァエ氏が解き明かす
◆ 四季ごとのヴェルニーの魅力
日本で出会える「モネの庭」
四季ごとのジヴェルニーの魅力
<<冬〜夏>>
雪の日のジヴェルニー
© G.VAHE / Fondation Claude Monet
冬と春のために、2年草、球根、多年草の植付けで構成されています。これらの植物は、多少の違いはありますが大きな色の点を成し、ボリューム、表面、さらに暖色と寒色という違いによって変化を表現します。この暖色と寒色は、白や黄色といった花の光の点によって区切られるものです。復元時、私はこの植え込みの作業において、ジェラール・ヴァン・デル・ケンプ氏の監修を仰ぎました。管理者である氏は、クロード・モネの家族、友人、さらに、この庭園で働いていた庭師たちから様々な情報を収集していました。というのも、夏秋の構想とあまりにも相違があり、理解に苦しんだからです。理由はこの植え込みについての小さな疑問でした。なぜ、春から秋にかけてコントラストを強調したのか、を理解することができなかったのです。約10年後、私は、この植え込みを撮ったオートクロームの写真を、現実に目のあたりにすることになります。
チューリップがいっせいに咲く春の庭
© G.VAHE / Fondation Claude Monet
その写真は、まさしく、私たちが造園した庭を正確に表現したものでした。それにより小さな疑問は消え去り、自分への説明ができるようになりました。この写真には、花壇の中央に、クロード・モネがジヴェルニーの家での後半生で伐採したエゾマツの並木も写っています。モネの光に対する執着と、画家としての全人生を通じて描かれた絵画の習作を知れば、当然の説明がそこにあるのです。直線上に植えられたこれらの木々は、変化し続ける光と影による点を生み出していました。クロード・モネは、影になった場所に光を当てるため、この部分に色の点として白や黄色の花々を植え、光がもたらされることを望みました。樅の木々がこれらの植え込みの邪魔をしていましたが、アリス・モネ夫人は木々の保存を望んでいました。時が経ち、夫人の意向に逆らって、モネはこの木々を伐採することに成功します。木々は消失しましたが、細分化された草花の植え込みは残ったというわけです。
<<夏〜秋>>
ヒマワリ、コスモスが咲く晩夏の庭
© G.VAHE / Fondation Claude Monet
夏と秋に向けては、ある形状を作り出すための、徐々にぼかすような植付けで構成されています。上部が丸く膨らんだこれらの植え込みには、ヒマワリのような多年草が2、3m間隔で植えられています。最上部のアーチ型は、フラワーアーチの支柱に絡んだバラの葉で作られています。アーチが降りて来る部分には、植え込みの縁にヒマワリが植えられています。このぼかした色の植え込みは、並木道の中央へと導くように植えられたキンセンカで終わっています。家から出発し、中央の並木道を通り、紫のブナの薄暗さと竹の影の上に架かる日本の橋のアーチを渡ったところで、光が出現する敷地の反対側に到るという、トンネルのような効果をモネは作り出したかったのです。モネは色の点だけでなく、明るい色彩の列と暗い色彩の列を為す花々を植えることで、この効果を強調しました。
赤ダリア、ナスターチウムが咲く秋の庭
© G.VAHE / Fondation Claude Monet
この夏秋の構想は、クロード・モネ自身が望んだものでした。絵画の主題として活用し、さらに、写真の撮影にもこの場所を選んでいます。自分の進む方向を見定め、常により遠くへ前進しようとした人物は、この場所でトンネルの果てに到達したのではないか、と私は思うのです。モネは、絵画で探求した“印象”から、自然に対する情熱の中で“抑圧”へと移行していきました。両側から植物と色彩に囲まれ、足元を舐めるようにキンセンカが一面に広がる空地になった空間をジグザグに進んで行くうちに、光に溢れた出口へと導いてくれる、植物のトンネルで出来たこの並木道の中央を散策するとき、この造園の構想を理解することができます。私たちは、この自然の前で自分たちをとても小さく感じます。ここで生きるということは、まるで、大洋に浮かぶ小船上で生きるのと同じような印象を抱きます。自然の力の前で、微細な塵になったように感じるのです。
日本で出会える「モネの庭」
La Fondation Claude Monet
© G.VAHE / Fondation Claude Monet
所在地:
Fondation Claude Monet
84,Rue Claude-Monet 27620 Giverny
休館日:
11月2日-3月31日
開館時間:
9:30-18:00
入館料:(庭園と邸宅)
一般:9ユーロ
(学生・20名以上:4.5ユーロ、身障者:4ユーロ、12歳未満:5ユーロ、7歳未満無料)
URL:
http://www.fondation-monet.com/
情報は予告なく変更となる場合がございます。詳細はMMFにご来館の上おたずねください。
<耳より情報>
「モネが愛した浮世絵」
モネがその絵画や造園で影響を受けたことで知られ、彼自身が集めた浮世絵コレクションを、モネの邸宅内で見ることができます。 庭園ととも鑑賞する楽しみが深まります。
日本で出会える「モネの庭」
ヴァエ氏の作品が見られる
四国「北川村モネの庭マルモッタン」
MMFで出会える「ジヴェルニーの庭」
写真集「ジヴェルニーの庭と邸宅」など、モネの庭に関するカタログや書籍、資料が閲覧いただけます。
「ジヴェルニーの庭」にちなんだミュージアムグッズへ
 

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