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マルモッタン美術館
> ルノワール《読書するクロード・モネ》1872年
ミシェル・モネ遺贈/マルモッタン美術館、パリ
若き画学生のオーギュスト・ルノワールとクロード・モネは、1862年パリ、グレールの画塾で出会いました。何年もの間、二人は一緒に制作し、シャトゥー(イル=ド=フランス地方)で《ラ・グルヌイエール》を描いたり、題材を求めてコート・ダジュールやイタリアまで足をのばしたりしました。
1872年夏、イル=ド=フランス地方アルジャントゥイユにあるモネ宅に滞在していた際、ルノワールはこの友人の肖像を描きました。
モネは、座って絵筆を置き、いつもの丸い帽子をかぶり、仕事着姿でレヴェヌマン紙を読んでいます。パイプを吸いながら、少しの間休んでいるようにも見えます。親しみのある情景です。ルノワールは、この瞬間の穏やかさを表現するために、モネの顔をとくに明るく描いています。
この肖像画と対をなすものとして、ルノワールはモネの若い妻カミーユの肖像も描きましたが、モネはこの二つの作品を最後までジヴェルニーの家に置いていました。
マルモッタン美術館職員
キャロリン ジュネ=ボンドヴィル
翻訳:阿部明日香(Asuka ABE)
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