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去る1月21日、東京・六本木に国立新美術館がオープンしました。
その開館記念として開催され、話題を集めているのが、
ポンピドー・センター所蔵作品展『異邦人たちのパリ1900〜2005』。
MMFでは、今展覧会のコミッショナーを務めたポンピドー・センター学芸員の
ジャン=ポール・アムリン氏にお話をお伺いし、同展開催の舞台裏や出品作セレクトのポイント、
さらには日本の芸術家たちが近代芸術に与えた影響などについて語っていただきました。
▲上空から見た国立新美術館。
MMF: 国立新美術館に展示した作品で、特に思い入れのある作品を教えてください。
J-P. A:それはその時々によりますね。昨日までは特に注目していなかった作品の魅力を今日になって発見したりします。今回、展示作業をしながら、最近のビデオ作品がとても活き活きして力強く、ユーモアに溢れていると気付きました。ユーモアと優美さが混じり合っているところがおもしろいと思いました。
例えば、ベルギーの作家エリック・デュイケール(Eric Duyckaerts)のビデオ作品《カント》や、1973年のアントニ・ミラルダ(Antoni Miralda)のフィルムなどです。ミラルダの作品では、作家自身が兵士の彫刻を持ってパリのあらゆる地区を車に乗って、あるいは歩いて移動します。この作品はパリが外国人芸術家にとって馴染みやすい場所だということ、同時に、外国人芸術家はどこにも落ち着くことができず常に動いていること、作品とともにそこにいて、それをどうしたらよいか分からないという状況をよく表しています。パリの外国人芸術家の郷愁をよく表現していると思います。
 
MMF: ビデオ作品は近代美術館のコレクションの一部ですが、ビデオという媒体は学芸員や展覧会コミッショナーにとって扱いにくくはないですか?
J-P A: 私はビデオの専門家ではありません。専門は1950年代から70年代で、この時代はビデオではなく、動きのある作品や抽象具象の絵画彫刻が特に注目された時代です。ビデオには今回の展覧会で関心を新たにしました。展覧会のためにポンピドー・センターのビデオコレクションを見直し、フランス語が分からなくても理解できるような、日本の観客に合った作品を選びました。今回展示したビデオはどれもとても短く、言葉の面で分かりやすい作品ばかりです。フランス人の観客に対しては、外国人芸術家というテーマであったとしても、別の作品を選んでいたと思います。
 
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Update: 2007.5
ジョルジュ・ポンピドー 国立芸術文化センター
所在地
 
75191 Paris Cedex 04
Tel
 
+33(0)1 44 78 12 33
URL
 
http://www.cnac-gp.fr/
開館時間
 
11:00-22:00
美術館および展示室:
11:00-21:00
(カウンターは20:00まで)
アトリエ・ブランクーシ:
14:00-18:00
図書館:12:00-22:00(平日)、11:00-22:00(土、日曜日)
休館日
 
火曜日、5月1日
入館料
 
受付、カウンター、および当日プログラムにて案内。
美術館は18歳未満および毎月第一日曜日は無料。
アクセス
 
メトロ ランビュトー(Rambuteau)、オテル・ドゥ・ヴィル(Hotel de Ville)、シャトレ・レ・アル(Châtelet-les Halles)各駅下車。
  ポンピドー・センター所蔵作品展 「異邦人たちのパリ1900〜2005」  
国立新美術館のオープン記念展覧会。国内最大級規模、14,000m2の展示室に、ピカソやシャガール、モディリアーニ、藤田嗣治ら、20世紀初頭のパリに集まった外国人画家の絵画をはじめ、写真家ブラッサイやマン・レイの作品など、ポンピドー・センターが誇る所蔵品が結集する。
会期
 
2007.2.7-2007.5.7
会場
 
国立新美術館
所在地
 
東京都港区六本木7-22-2
Tel
 
展覧会に関するお問い合わせ
03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会URL
 
http://www.asahi.com/
pompidou/
開館時間
 
10:00-18:00
※但し、金曜日は20:00まで
(入館は閉館の30 分前まで)
休館日
 
火曜日(但し5/1は開館)
観覧料
一般:1,500円
大学生:1000円
高校生:800円
中学生以下無料
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