2010.7.1(木)

今回はスタッフUが、静岡にあるベルナール・ビュフェ美術館で
「フランスのポスター展」を取材してきました。

静岡県長泉町クレマチスの丘。高台にあるベルナール・ビュフェ美術館の周りの木々は緑色に美しく輝き、夏の日差しでした。

陽光降り注ぐ美術館へのアプローチ。
ビュフェ作のオブジェ《Le Papillon》(1975)が出迎えます。
美術館正面にはビュフェとその妻アナベルの代表的なショット。
二人が出会ったその日に撮影されたもの。

フランス人画家ベルナール・ビュフェ(1928〜1999)。ご存知のように、日本人にもたくさんのファンをもつ画家です。彼の美術館がここに創設されたのは、その作品を収蔵・展示するために、銀行家・岡野喜一郎氏(1917-1995)が、そのエネルギーを傾けて作品を収集したことによるもの。収蔵作品数は油彩画、水彩画、素描、版画、挿画本、ポスター等あわせて2000点を超え、世界一のビュフェコレクションを誇ります。

現在、この美術館では、その収蔵作品の中からフランスのポスターのみが集められ「フランスのポスター展」という企画展が開催されており、ピカソ、シャガール、デュフィなどの画家の作品とともに、サヴィニャックそして、勿論ビュフェのポスターが多数展示されています。
画家自身の個展や仲間とのグループ展の告知のため、公共の施設のため、映画の告知のためなど、多くの情報を伝えるために作られたポスターが会場いっぱいに展示されており、まさにここは「日本のなかのフランス」!
日本でも大人気のサヴィニャックのコマーシャルポスターは、エールフランス航空、ペリエなど、どれも100%フランスの世界。洒脱なサヴィニャックのポスターは、時間を経ても決してその活き活きとしたメッセージは色あせることなく、見る者を笑顔にさせる力強い魅力を持っています。

サヴィニャックのポスター
ビュフェのポスター
サヴィニャックによるコマーシャルポスターのコーナー。まさにここはフランスです。
ビュフェの展覧会ポスターのコーナー。自身が書いた日本語のポスターもあります。
映画ポスターのコーナー。「あ、これ観たことある」といった会話が弾むコーナーです。

フランスがたっぷりのこのポスター展。
ビュフェの常設展にも勿論フランスがたっぷり、です。

天気の良い日はテラス席でのランチがお勧めです。
最後はビュフェ作
《Le Scarabée》(1975)が見送ってくれました。
 
「フランスのポスター展」は7月13日まで開催されています。
http://www.buffet-museum.jp/kikaku/laffiche_en_france.html
 
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